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塩野義が開発の飲み薬、オミクロン株にも効果確認

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    専修大学 商学部教授

    塩野義製薬の飲み薬とは抗ウイルス薬の「S-217622(抗ウイルス薬=3CL阻害薬)」を指します。記事に「飲み薬」と軽く書かれていますが、コロナウイルスの増殖にかかわる酵素(3CLプロテアーゼ)を阻害する化合物です。同領域は、ファイザー社の抗ウイルス薬「パクスロビド」が同社は欧州EUAで緊急使用許可を得ており、米国FDAに申請中です。

    塩野義製薬の3CLプロテアーゼのステータスは臨床第2相の実施中です。実際に患者に投与し、有効性と安全性を確認する初期のフェーズにあたります。発売に至るための基準が、仮に、先行するファイザーの基準(世界一般に求められる規模)と同等だとすると数千例での臨床試験を実施し、臨床的な効果が確かめられる必要があります。現在は、その100分の1~10分の1のスケールの臨床試験を実施している段階ですので、今後の不確実性は高い状況にあります。

    記事中には「承認後速やかに供給できるよう、今月から国内で商用生産を始めており、今年度中に100万人分の生産を計画している。」とありますが、承認への根拠は不明です。日本政府が世界の基準に従わずごく少数例で試験的認可をしない限り、今年度の供給は一般的に難しいはずです。(ごく少数例では副作用を捕捉できるレベルが極端に落ちますので、一般には世に出されません。)

    また、塩野義製薬のプレスの場合「効果確認」との文言が発表されても、「成績」が報告されていません。今回の報道記事は、塩野義製薬の次のプレスリリース(文言)がベースになっています。

    「現在開発中の、3CLプロテアーゼを選択的に阻害する低分子経口抗ウイルス薬(開発番号:S-217622)につきまして、社内で実施した予備的な非臨床試験から、既存の変異株と同様にオミクロン株に対する高い抗ウイルス活性を確認しました。」

    「新型コロナウイルスの変異株『オミクロン株』に関する取り組みについて」(塩野義製薬 2021年12月20日)
    https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/12/211220.html

    一般にワクチンで生まれる中和抗体は変異株の出現で大きく減弱する可能性がある一方、抗ウイルス薬の作用機序からすると、ある程度までの変異には強いとされますので、今回のプレスリリースは一般的認識に沿う内容です。


  • WithMetis 代表取締役 理学博士(物理学)

    薬物動態や毒性などを試験するPhase Iが、うまく行っていて、先行するファイザーの方がオミクロンの影響はあまりない状態で試験しているとはいえ、有効性を示してます。加えて、非臨床ですが、有効性を示したとのことでした。
    これは、オミクロンにもヒトで有効性を示す可能性が高いです。
    (もちろん、臨床研究は必要ですが)

    ひとまずは、オミクロンにも効いてくれ、コロナ制圧に大きな寄与を果たすと思います。
    (ただし、服薬指導の徹底や隔離との併用などが無い場合、耐性の発現のリスクは存在します。)


  • 独立系臨床薬理コンサルタント Clinical Pharmacologist

    今の変異株は、ウイルスの「感染時」に役割を果たし、かつ、抗体のターゲットになるスパイクタンパクに変異が入っているのに対し、現在開発されている治療薬のターゲットはウイルスの「増殖機構」ですので、今の変異株に治療薬が効かないということは考えにくいです。
    変異の治療薬の戦いは治療薬が世に出てから始まります。もうすでに使えるメルクやファイザーの治療薬が浸透した場合に、それに耐性を持つ変異株が出現してくる可能性は十分にあります。その時に新たな治療薬がその耐性株に対抗できるかが重要です。


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