2021/12/20

【実践】正しい「心理セラピー」の受け方

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この記事は、Quartzによる会員向けニュースレター「How to(ハウ・ツー)」から一記事の翻訳です。
心理セラピーを受けてみよう──。
それはきつい1週間、1カ月、あるいは1年の後、たどりついた結論かもしれない。あるいは、友達や愛する人が、やんわり提案してくれたのかもしれない。もしかすると、あなた自身が前々から思っていたことなのかもしれない。
経緯はどうあれ、その決断は重要な第一歩だ。
とはいえ、あなたの気持ちをわかってくれる(と思える)セラピストを見つけるのは、少しばかり厄介かもしれない。筆者のセラピストは、「恋人探しのようなもの」と言っていた。自分と相性のいいセラピストを見つけるには、何人かと会ってみるしかないというのだ。
でも、それって時間もお金もかかりそう……。
コロナ禍により、メンタルヘルスに問題を抱える人が増えて、セラピーを受けたいという考えが一般的になってきたにもかかわらず、その要請に応えられる専門家は世界的に不足している。
世界保健機関(WHO)によると、2020年の時点で、世界のメンタルヘルスの専門家は、人口10万人当たり推定13人しかいなかった(これでも2014年の9人よりは増えた)。だが、この数字は低所得国と高所得国で40倍もの開きがある。
それでも、非常にゆっくりだが、状況は変わりつつある。
セラピストたちは、ソーシャルメディアで活発な活動を展開しており、メンタルヘルスの問題をタブー視する傾向をやわらげ、セラピーを受けやすくする努力をしている
それに、恋人探しとは違って(いや、むしろよく似ているかもしれないが)、正しい検索条件をかけて、正しい質問をして、相性の合うセラピー探しに投資し続ければ、さほどたたないうちに心の平穏と良好な精神状態を手に入れられるだろう。
INDEX
  • ①初めての心理セラピー
  • ②文化的背景も大事
  • ③セラピー料の考え方
  • ④セラピーの限界も知る
  • ⑤英語でもっと読む
  • ⑥おまけ

①初めての心理セラピー