【深層】意外と知らない「D2C」ブランドの懐事情
1)リアル店舗に依存しないデジタルネイティブなブランド
2)SNSを駆使し、顧客と直につながる。顧客からの意見を参考にして高速で改善。
3)企業のミッション・パーパス・世界観が共感を集め、ニッチで熱狂的なファンコミュニティを作る、ライフタイムバリューの高いビジネス
4)中間流通を通さず、安価で品質がいいものを提供する。
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
ここに挙げられたブランドのうち、Away以外は全部使ってみましたが、やはり化粧品や眼鏡など、リピート購買の多い商品のブランドは細々とでも長続きしそうというのは感じます。新規顧客の獲得が最もコストが高いのは当然なので。
今年欧米ベンチャー界隈では、D2Cそのものでなく、D2Cを「ロールアップ」する(ファンドまたは持株会社が同種の企業を買い集める)プレイヤーが全盛。ニッチであることが強味のD2Cはやはり上場は難しく、大手による買収以外の出口が出現しています。
<追記>Warby Parkerは悪くないんですが、品ぞろえが「平たい顔族」には合わない、鼻の支え部分が低い眼鏡ばかりで、私は結局Jinsに回帰しております。
D2Cブランドの成長は、どれだけ顧客と長期的な絆を作れるかです。新規客に依存したモデルは行き詰まってしまう。リピート客に育成するための仕掛けが重要です。
マットは毎年買い換えることはない。日常使いのスニーカーも百足ではないのだから、新規客に依存します。キャリーケースしかり。
「北欧、暮らしの道具店」が上手なのは、北欧と謳いながら、感覚的北欧を訴求し、いろいろな商品を販売していること。網焼き器でトーストを焼くという発想はとても新鮮です。つい買いたくなってしまいます。単品商品に依存していないのが強い。
最近「D2Cはもう古い」と言われる時もあります。ただし、「D2C」の本質を考えると既存のブランドとそれほど差はないと思います。一つだけ大きな差があるとしたら、流通に頼らないことだと思います。そもそも既存のブランドたちも顧客を大事にすることは一緒ですしね。なので「D2Cはもう古い、流行が過ぎた」と言われる時に正直なところ「それは違うんじゃないか」と思います。デジタル時代にオンラインを通じて顧客と直接繋がる販売方法はこれからより成長していくと思いますし、個人的には日本でもたくさんの成功事例が出てくると思います。
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか