2021/12/23

【深層】意外と知らない「D2C」ブランドの懐事情

NewsPicks 記者
コロナ禍でEC需要が急拡大し、D2Cはバブルともいえる盛り上がりを見せている。クラシコムが手がける「北欧、暮らしの道具店」も、日本有数のD2Cブランドだ。
コンテンツと物販を掛け合わせる巧みな戦略は、他ブランドのお手本にもなり、日本でも続々とD2Cブランドが立ち上がっている。
D2Cブランドの定義は変わりつつあるが、主に以下の要素のいくつかを持つブランドを指すことが多い

1)リアル店舗に依存しないデジタルネイティブなブランド
2)SNSを駆使し、顧客と直につながる。顧客からの意見を参考にして高速で改善。
3)企業のミッション・パーパス・世界観が共感を集め、ニッチで熱狂的なファンコミュニティを作る、ライフタイムバリューの高いビジネス
4)中間流通を通さず、安価で品質がいいものを提供する。
一方、世界を見渡せば数年前からD2Cブランドの勢いが増し、ユニコーンに数えられる企業が増えてきた。
日本でも大人気のallbirds(オールバーズ)やスーツケースのAWAY(アウェー)、あるいは古くからD2Cの代表格とされてきたアイウェアのWARBY PARKER(ワービーパーカー)などが有名だ。
NewsPicksも約2年前にD2Cブランドを特集し、すでにユニコーンだったアメリカの5社を中心に取り上げた。