巨大すぎて変えられない「国際物流」のペインを解決する革命児
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CEOがUC Berkeley卒ということもあり、周囲では名が知れている会社ですが、2019年にビジョンファンドから$1Bの大型資金調達したあとの2020年にはレイオフ(①)があり、その後はコロナの混乱などもあり、採用も休止しているような状況だったと思いますが、最近は事業も回復してきたということなんですかね。また、昨今のサプライチェーン危機についてのCEOのtweet(②)がバズり、物流業界のご意見番的なポジションも確立した感じでしょうか。
①https://techcrunch.com/2020/02/04/flexport-layoffs/
②https://twitter.com/typesfast/status/1453753924960219145
注目のコメント
Flexportの強みは物流の状況の可視化の裏側にある各種手続きの代行を通じて得られたユニークなオペレーションデータを蓄積している点です。特にフォーカスしている顧客層は新興国→先進国の物流を行う中小企業や関税手続きが複雑な商材(アパレルなど。服のボタンの素材が変わるだけで、手続きが大きく変わる。一方でカカオ豆はカカオ豆)を扱う事業者で、ある意味物流領域のロングテールな顧客をテクノロジーを活用してスケーラブルに押さえているとも言えます。
※このことをCEOのライアンとの面談で同席したヤマトの方がご指摘して、「おお、お前らわかってるな!」となったのを鮮明に覚えています。
こうしたユニークな顧客層から得られるオペレーションデータを活用することにより、顧客の過去の実績、今後のニーズが明確に見えるので、近年では少額の短期融資(関税の前払い用など)、トレードファイナンス、貨物保険などの金融商品も稼ぎ頭になり始めています。動画では触れられていないのですが、このフレックスポートは、ただ国際物流の仲介プレイヤーとして台頭しているわけではありません。これまで数パーセントという薄利だったビジネスにおいて、ひと桁ちがうような、強烈な利益を生み出している点で注目を集めています。だからこそ、国際物流のプラットフォームとしてとても有望だと思われています。