2021/12/1

【奥山輝大】脳科学が解き明かす「多様性」の本当の意味

NewsPicks編集部
脳科学の世界で近年、研究投資額が急上昇している分野をご存じだろうか。
自閉スペクトラム症(ASD)。
従来、自閉症やアスペルガー症候群と呼ばれていた、先天性の発達障害の一種だ。
東京大学でその研究に取り組む気鋭の脳神経科学者、奥山輝大・准教授によれば、ASDの解明は、「多様性」の真の意味を理解することにもつながるという。
いったい、どういうことなのか。
奥山氏が、その理由と最先端の研究状況を平易に語る。
INDEX
  • 米国で急増する自閉スペクトラム症
  • 「世界の見え方」は同じではない
  • 今、最もホットな研究テーマ
  • 他の個体から離れたがるマウス
  • 他者の記憶を保存する「海馬」がカギだ
  • 「多様性」を認める社会への一歩に

米国で急増する自閉スペクトラム症

奥山 イーロン・マスク氏が今年、自閉スペクトラム症(ASD)の一種の「アスペルガー症候群」であることをカミングアウトし、話題になりました。