2021/11/30

【肉好き必見】牛丼が「贅沢品」になる日が来るのか?

NewsPicks 金融ジャーナリスト
「早い、安い、うまい」
牛丼チェーンのキャッチコピーは、いつまで維持できるのか。牛丼チェーンの吉野家が10月末、値上げに踏み切った。
定番商品である「牛丼並盛」の店内飲食価格は、改定前の387円から426円に。価格の10%にあたる39円の値上げとなった。
値上げは実に7年ぶり。吉野家はこれまで値上げや値下げを繰り返してきているが、426円は史上最高価格だ。
背景には、世界的な肉不足と価格の高騰がある。牛丼の材料として使われる米国産のショートプレート(牛バラ肉)の価格は、この1年で1.7倍に上がった。
こうした「ミートショック」と呼ばれる肉価格の上昇は、「一過性のものではない」と、食肉業界に詳しい資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表は語る。
肉の値段はなぜ上がっているのか。これから肉は贅沢品になってしまうのか。柴田氏への取材をもとに、わかりやすく解説する。
INDEX
  • 現象:牛タン価格が7割アップ
  • 需要:肉食化する14億人の胃袋
  • 供給①:家畜のエサが値上がり
  • 供給②:肉を生産する人の不足
  • 結論:ミートショックはいつまで続く?
  • 対策:日本はどうする?

現象:牛タン価格が7割アップ