競合は無印とニトリか 「イオン・キャンドゥ」タッグで再編進む100円ショップ業界の今
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ダイソーは100円均一とワクワク感の創出のためPOS投資を行わない一方、セリアはデータベース・マーケティングで急成長したのですね。郊外店舗に女性利用者が増えるという環境変化をとらえて、女性好みな商品ラインナップにフォーカスしたというのは知りませんでした。イオン・キャンドゥがどう戦っていくか注目です。
”04年、業界初のPOSシステムによる単品管理とデータ分析を開始。その結果を踏まえ、品ぞろえを大幅に絞り込んだ上で、圧縮陳列をやめて、センス重視の家庭用生活雑貨を色鮮やかに陳列する「COLOR THE DAY」という女性向けの店舗を投入し、女性消費者に支持されるようになった。”ダイソーとセリアを中心に、100均の歴史について、わかりやすくまとまっていました。
「1990年代に急成長して100円ショップ業界を作ったダイソー」
「もともと移動販売車でスーパーの店前などに乗り付け、便利グッズを催事販売する業者だった。売れすぎて値札張りが間に合わなかったため、全部一律100円で売ってしまったことにルーツがある」
「これが大ウケし、いくつものスーパーからテナント出店依頼があって、固定店舗のダイソーがスタートしたのだという」とても面白い記事でした。
100円ショップは、確かに、そこにしかない商品というのを生み出しやすい環境にあるように思います。
単価が安すぎるためにネット通販で代用できる可能性はなく、「こんなものまで百均に!」と言うのは誰もが思ったことのある事柄だと思います。
そんな中で、セリアは特にそうした商品開発がうまかったように感じます。
万人が宝探しを体験できるダイソーに対して、特に女性向けの商品に特化して成長してきたセリア。
ワクワク感、と考えた時、確かにCan Doは分が悪かったように思います。
イオンと提携することによって、確かに店舗数は確保できるのかもしれませんが、ともすれば、より日常的な要素が強まってしまい、逆効果になる可能性もある気がします。
百均は、決してハレの日の買い物をするわけではありませんが、宝探しの要素とあまりの安さから、気分が高揚し、財布の紐が緩む場でもあるように思います。
そうした空間の演出はこれからますます課題になっていくのだと思います。
参考になる事例として、JRの駅構内の自動販売機を手がけるacureがあるように思います。acureは、回転率の高さと利用場面や顧客の性質が明確であることから、
朝目を覚ました時に飲む飲料、夜疲れたときにご褒美として飲む飲料、高価格だけれども品質の良いストレートジュースなど、尖った商品を多く開発できています。
イオンと組むことによってお客の数や客層が明確になる点を、うまく冒険につなげられると、今後の展開が面白いのではないかと思います。