【過熱市場】もっとも賢い、脱炭素スタートアップを探せ
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スタートアップではないですが、スイスに本社のある石炭採掘の世界最大手、グレンコアは、巨利をあげています。
石炭の国際市場価格は2020年に底値を打ちました。その頃、脱炭素が煽られ、多くの企業が石炭鉱山の権益を手放しました。
伊藤忠や住友商事、三菱商事がオーストラリアやインドネシア、ベトナムで開発してきた、石炭鉱山と輸出の販路もグレンコアに売却しました。
現在、石炭の国際市場価格は、2020年の底値の時の4倍以上に値上がりしています。中国でもインドでも、ドイツでさえ、石炭火力発電のための石炭供給が間に合っておらず、昨年の相場の4倍以上の価格をつけています。
脱炭素ブームによって、最も大きな利益を上げたのは、グレンコアである、といっていいでしょう。底値の時に石炭鉱山や販路を確保してシェアを急拡大し、今、高値で供給し続けています。「2030年までに二酸化炭素排出量をピークアウトする、2060年までにカーボンニュートラルを実現する」
昨年9月に習近平国家主席が宣言した時は、日本では「ウソだろ無理だろ」と言う論者が多かったわけですが……。
「最高指導者の言葉は重い。今後中国はグリーンエコノミーに全振りし、スタートアップにとってビッグチャンスが到来する」と断言するのは、中国の著名VC「ECC Capital」の創業パートナーであるマイケル・リーさん。
太陽電池の製造ではダントツの世界一。EV(電気自動車)でも世界最大の市場となったばかりか、有力メーカーが次々と生まれつつあります。
温室効果ガス削減という巨大なグリーンエコノミー・カテゴリの全体でもその再現を狙う中国。動き始めた「中国グリーンエコノミー」についてお話をうかがいました。中国の気候スタートアップが、存在感を増しています。今回の記事の解説者は、そのためのファンドを組成しており、ターゲットは電池・水素・炭素回収テクノロジーの3つだと言います。その心を聞きました。