2021/11/22

【3分解説】なぜバイデンの支持率は「急降下」したのか

上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)
2021年、世界の新たなリーダーとして登場した米国のジョー・バイデン大統領。
コロナ禍からの経済復興やトランプ時代の孤立を深めた外交からの軌道修正が大いに期待され、1月にスタートを切った。
しかし就任から10ヵ月、その支持率は急速に低下している。
ギャラップ社の世論調査によると、57%あった支持率は42%まで低下。不支持が大幅に上回っている状況だ。
なぜ、バイデンの支持率は急降下してしまったのか。そしてこの状況で、政権は早くも「レームダック化」(死に体化)してしまうのか。
アメリカ政治が専門の前嶋和弘 上智大学教授による鋭くコンパクトな解説をお届けする。
INDEX
  • バイデンは「危険水域」?
  • インフレに「不満爆発」
  • 右からも左からもにらまれる
  • バイデンは中間選挙で「負ける」
  • 「レームダック化」は既定路線