フェイスブックの広告ツールが特定の個人をターゲティングできることを研究者グループが発表
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技術的に特定の個人に広告を発信できることは意外なのでしょうか??そもそもそのぐらいできると思っていたのではないでしょうか。
それよりもアルゴリズム自体に情報をコントロールされている設定をどう考えるかということが大事だと思います。こういったアルゴリズムを便利だと思っている人々もいます。
ただそうでない場合は、情報へのアクセスという点では、ユーザーサイドも自身が設計するアルゴリズムで全てのプラットフォームからの情報について情報の優先順位や取捨選択ができるようになって欲しいです。そうなっていかないと、影響力が肥大化した一部の民間企業に知る権利という自由が侵食されることになってしまいます。
ただし一般のメディアと同じで複数のプラットフォームや情報源を確保することで偏りを避ける事ができると思います。そういい意味ではアルゴリズムフリーのセレンディピティを重視したプラットフォームも流行るかもしれないですね。そもそもFacebookが立ち上がって有名になり出した2007-8年とかの頃、特定の個人をターゲット出来る広告なんてアドテクとして最強ツールだ!っていうテンションだったと思う。なので正直この報告もそりゃ出来るでしょ、そこを目指していたはずだから、、と思った。。ところがFBが大きくなり過ぎて独占的になっていること、世の中がネット上でのプライバシーを強く求め出したことなどによって過去の理想は現在にはマッチしなくなっている。
"ユーザーの趣味や関心のみに基づいてFacebook上の膨大なユーザーから1人を選び出すことができる"
もちろん技術的にできることはわかっていたでしょうが、それと、「実際に管理画面からやろうと思ったらできた」というのは別次元の話です。
法律では規制していない(少なくとも日本では)ですが、自主規制としてみんな自粛していることです。データベースマーケティングというのはデジタル化する前から、例えばクレジットカードの使用履歴によるDMは存在しています。ですが、住所の番地はターゲティングできないようになっていますし、○○人以下のセグメントには送れないようになっています。理由は明白で、「気持ち悪いとユーザーから思われるリスクがある」からです。デジタルにおけるターゲティング広告もその慣習を引き継いでいます。
もし、やっていたとしたら「いやいや、それ法律で規制されていないでしょう」と言う人も何人かはいたでしょうけど、そういう人は大きな存在になっていないから問題になっていないのかもしれない。でもそう言ったことを何でもありにしたらとんでもないことになります。
今回のFBの件はそのとんでもないことをやっていた、と言うことであり、大問題だと思います。でも残念ながら日本の当局はそれをマーク・ザッカーバーグに規制する手段を持たない。デジタル小作人なので無力です