米国で人気急上昇の旅行アプリ「ホッパー」、若者の心とらえた「価格凍結」機能、CEOが語ったBtoB戦略とスーパーアプリ構想とは?
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ダイナミックプライシングを販売調整の手段にもつレベニュー・マネジメントの世界では、価格は需要をもとに設定され、需要は高度な予測をもとに事前に判断されるため、本来価格は時系列によって変化させないものです。
また、価格に敏感な早期予約を好む層や日程を優先する直前予約を行う層には、早割などで時系列での価格調整も行っています。
一方でこの方法ではお客さまにとって分かりにくい面があるのも確か。その分かりにくい面が「プライスフリーズ」機能が支持されている理由なのでしょう。この機能ができる前に、似たような事業者側の価格設定手法として「パープルプラシング」もあるのですが、事業者側にも認知が低い状況です。
日本にはどのようなタイミングと形では入ってくるのでしょうか。
注目のコメント
プライスフリーズ機能すごく面白いし、まぁいわば、航空券や宿泊施設が普通にやっている「ダイナミックプライシング」を顧客都合で固定化するだけといえばそうなのだが、「見る視点」「見る立場」を変えて、キャッチーなネーミングにするだけで、これほどまでに顧客ニーズに刺さるという好例じゃないでしょうか。
同じものならば価格が安いほうがいい、これは消費者ならだれでも思うことだが、ダイナミックプライシングでは、なかなか難しい。
「同じものならば、価格が安いほうがいい」心理の活用も、いろいろ考えられる気がする。
例えば宿泊施設は、本当は、手数料をとられない自社HPで予約を取りたいので、「ベストレート保証」などを自社HPで謳っているのだが、実際は各OTAの独自の割引についていけなかったり、ポイントシステムを考慮するとOTAのほうがお得だったり、なかなか「ベストレート保証」をするのには骨が折れる。
このプライスフリージングの考え方を、自社HPで活用してみるのも面白そうである。
他には、たとえば、類似事例に大手家電量販店の「他社より高い場合は、お声がけ、ご相談ください」などというのも同じ、消費者心理を利用したものだと思う。ダイナミックプライシングは合理的な一方で、複雑性を生み出しすぎて値引き観察疲れを起こすという面も。こういった事業が研ぎ澄まされていくと、得てしてプラットホームからD2Cへのような揺り戻しが働き、逆に「少し高いが価格固定」のようなサービスに人気が出る。プライスフリーズは価格の固定という安心感というよりは「考えることを放棄できる」と言う部分にバリューがあるような気がします。
ユーザー数が7000万人いる旅行アプリの「ホッパー」が、日々使いされるスーパーアプリを目指しています。
旅行は日常ではないので日々使いを実現することに困難さを感じますが、旅行への思いの強さをてこにしつつ、魅力的なサービスやコンテンツを増やしていくことで、道筋を描いているようです。
目指して試行錯誤していけば、不可能ということはないと思うので、今後の発展の形が楽しみです。