【新潮流】アルゴリズムを監視するアルゴリズムって何だ?
コメント
選択しているユーザー
通常のネット通販だけでなく、スーパーやレストランのデリバリーは中国の都市部では不可欠の存在となり、配送員はエッセンシャルワーカーとなっています。
先日、「美団」の配達員に聞いたら、7km以内のエリアを担当していて距離に関わらず賃金は一件8元(約140円)だそうです。安いですよね。
我が家でも毎日のように配送員が荷物を持ってきてくれます。必ず「辛苦了、谢谢!(お疲れ様。ありがとう)」と感謝の気持ちを伝えるようにしています。
注目のコメント
コロナ以降、デリバリー配送員が激増。日本にはなじまないと思っていたギグエコノミーもすっかりおなじみになりました。
そこで気になるのがギグワーカーの待遇と社会保障。ギグエコノミーは雇用のあり方を変えるイノベーションという見方もあれば、企業が労働者保護の責任を放棄した外部不経済の極みという見方もあります。
欧州や米国でギグワーカーの待遇をめぐる裁判が頻発していますが、もう一つの「ギグエコノミー先進国・中国」はどのような道を歩もうとしているのでしょうか。
テクノロジーに歯止めをかけるどころか、さらにアクセルを踏み込む「アルゴリズムでアルゴリズムを討つ」ラディカルな改革が模索されているとのこと。
アジアITライターの山谷剛史さんにうかがいました。上海で配車サービスを利用した際に、来た車がピカピカの外車で、内装もこだわっていて、後部座席に座った私に小さなペットボトルの水をくれた。「配車サービスなのにホスピタリティすごいね」と言うと「喜んでもらいたくて好きでやってるし、このくらいは当然だと思っている」と。今後ギグワーカーひとりひとりが自分でサービスクオリティを向上させるための工夫をして「カリスマギグワーカー」みたいなのが登場し、広く評価されるような発展をすると、そこから生まれる新興企業や産業がさらにサービスを豊かなものにする流れが来るかもですね。
ギグワーカーをインフラ面で支援するビジネスについて
面白い記事をありがとうございます
個人的には(エッセンシャルワーカーに限らず)より広く
「Digital Empowered Worker」
(デジタルによって武器を得る働き手たち)
というテーマに中国でも注目しています
・リアル空間からクラウドにデータが上がり、データから
Workerにpush(スマホが反応、自動車が走る等)、
業務の手助けとなる
・運転手やフードデリバリーに留まらず、営業・接客や
カスタマーサポートまでが対象になりつつある
中国では各業界のホワイトカラー層でもその兆しが顕著に
なりつつあり、いくつか例を挙げますと...
①IoT設備業界/設置エンジニア
← マッチングに加え"マニュアル/トレーニング"を提供
・新規のIoT設備メーカー(シェア充電器、決済端末、
顔認証機器、EV充電等)が中国各地で勃興する中、
全国範囲のサービス網を持たないプレイヤー多数
・そうした中で、全国各地の数万エンジニアを活用し、
メーカー側に分散型サービス網を提供するだけでなく、
「管理SaaS」「SOP設計」「トレーニング」の提供
によりフィールドワーカーをエンパワー
②保険業界/保険販売エージェント
← 集客ツール/プラン作成/見積に加え"組織作り"まで
・数万人の保険エージェントを抱え、個人を束ねた複数
階層の仮想販売組織作りに至るまで、保険事業周りの
サービスをワンストップで提供
・短期×損害保険はオンラインで完結する中、
中長期×生命保険はオフライン営業のニーズも強く
残っており、デジタルツールの併用が進んでいる
③人材業界/ヘッドハンター
← AIでのマッチング精度向上から組織化のサポート
・AIによってツールを通じて個人のヘッドハンター業務
をエンパワーし、組織化も支援するプラットフォーム
・Referralネットワークを提供するエージェントが
150万人登録
・売上は数十億円規模があり、既にグローバルヘッド
ハンティング会社の中国事業を凌駕する規模感に
これらのうち、②(保険)はCherubicのMattさんが
本連載コーナーでも一部関連した話をされていたと
思いますが、上述テーマは横串でも見ても面白く、
日本にも学びあるのではと思います