関西スーパー、薄氷の可決 H2O傘下入りに疑問の声も
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注目のコメント
今回象徴的だったのは、TOB価格云々よりも、両社との取引先が今後の取引を考えロック(不行使)されたことにより、かなり分母の少ないところでの決議比率だったということです。単純に成長戦略や分かりやすさだけであればおそらくオーケーサイドに分があった。しかし取引先はそんなことよりもどちらかに加担して、一方から取引を切られることを恐れた。
要は正論だけではなく、ステークホルダーにはその数と同じだけの「正義」があるということです。人間は所詮「感情」の動物ですし、「業」には逆らえないということですね。
いわゆる「華麗なる一族」や「白い巨塔」「沈まぬ太陽」が今でもこれだけ支持されているのもそこにあります。
今回のケースは私もとても勉強になりました。
引用
今回賛成した関西スーパーの株主は株式を持ち続け、オーケーのTOB価格2250円を上回る株価になることを経営陣に託したともいえる。昨日下記でコメントしたように、結果が意外だった。というのは、食品卸中心に取引先も株主に一定いるなかで、上場企業であれば自社株主に「どうして応募したのか?」という点に応えるという意味では反対するかと思っていたので。
結局、下記の条件で不行使が多かったのだろう。自社としては反対しなかった(賛成をしていなくても)と逃げられる。一方、結果として高値で売却するチャンスを逃したとも言え、それが関西スーパー株を保有する企業の株主から見たときに説明可能なのかは微妙なライン。
微妙なラインだから、良くも悪くも責任論としては逃げきれ、関西スーパーとの関係性も維持できるという感じか。個人的には残念に思う結論である。
『H2O側は取引先に対し、賛成できなくても、議決権を行使しないよう求めた。可決要件は議決権を行使した株主の3分の2以上の賛成。投票総数が減ると、筆頭株主のH2Oや従業員持ち株会など確実に賛成する票を持つ側に有利になる。結局、不行使とした企業株主も多かったようだ。』
https://newspicks.com/news/6310434