2021/11/8

【渡辺貴生】人と自然の共生社会へ。アパレルを超えた「挑戦」

ライター&エディター
日本の「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」をつくった男。そう呼ばれる人がいる。株式会社ゴールドウインの代表取締役・渡辺貴生氏だ。ザ・ノース・フェイスのダウンジャケットは1990年代の後半から2000年代にかけておしゃれに敏感な若者に絶大な人気を誇った。その支持は下がることなく、運営を手掛けるゴールドウインの売り上げは今も右肩上がりだ。ザ・ノース・フェイスのムーブメントはどのようにしてつくられたのか。渡辺氏に聞いた。

見えない部分にこそこだわる

スパイバーと共同開発した人工タンパク質素材のダウンジャケット「ムーン・パーカ」はその後も研究を重ね、2019年に限定50着で販売しました。
今後はさらに製造を拡大し、それ以外のアウトドアウェアにも取り入れていく予定です。特に動物倫理の観点から、この素材を利用したフェイクファーの開発には力を入れていきたいと思っています。
人工タンパク質素材の活用はアパレルに限ったことではありません。