2021/10/9

【直撃】絶好調ビザスク「巨額買収」の勝算とリスク

英日翻訳者・Webライター
NewsPicks編集部による番組『デューデリだん!』は、NewsPicksの記者たちが、注目の成長企業を取材し、経営トップにインタビューする過程を可視化する企画です。

今夜10時から取り上げる企業は「ビザスク」。国内最大級のスポットコンサルのマッチングサービスを提供し、今年8月には100億超で、米国の同業大手の買収を発表。端羽英子CEOは、この巨額買収にどのような勝算を描いているのでしょうか。
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INDEX
  • 世界を獲りに行く女性起業家
  • 創業ストーリーから本質を探る
  • 根幹を支える強さの源泉は
  • 「美しき買収劇」は用意周到だったのか
  • 成長市場に潜むリスク
  • しなやかでタフな1on1

世界を獲りに行く女性起業家

働き方改革や新型コロナウイルス感染症の影響により、働き方そのものが変革している昨今。
スポットコンサルのマッチングを手がける「ビザスク」は、去年3月に東証マザーズに上場し、その後も業績を順調に伸ばしています。
今年8月には、サプライズニュースが飛び込んできました。米国の同業大手のColeman Research Group(コールマン社)を約112億円かけて買収すると発表しました。
コールマン社の売上高は、親会社となるビザスクの約3倍。
スタートアップによる「小が大を飲む」巨額買収は、日本では、かなり野心的な挑戦に映ります。
しかし、ビザスクを創業した端羽英子CEOには、どうやら勝算があるようです。
今回の『デューデリだん!』では、この巨額買収にフォーカスして、今後のビザスクの成長可能性を見極めます。

創業ストーリーから本質を探る

今回、ビザスクのデューデリに挑むのは、おなじみの泉秀一デスクと初登場となる平岡乾記者。そして、インターン役の藤村聖子さん(本業は役者)です。
早速、3人はビザスクのサービスについてリサーチを始めます。
口火を切ったのは、初登場の平岡記者。
ビザスク誕生のきっかけに「端羽CEOの実体験がある」と指摘します。
ビザスクを創業する以前、現在とは別の事業を考えていた端羽CEOが、アイデアを知人に相談した際に受けた徹底的なダメ出しから、ビザスクを発想したというストーリーを事前に調べていました。
この原体験を、CEO自身の言葉で聞くことで、ビザスクの本質が見えてくるはず。
今回のインタビューを担当する平岡記者の並々ならぬ熱意が伺えます。

根幹を支える強さの源泉は

ビザスクのサービスは、かなり細分化されています。
『ビザスクinterview』に『ビザスクlite』。さらに、大企業の元幹部や特定領域の専門家などを社外取締役・社外監査役として紹介する『ビザスクboard』など、多岐に渡ります。
中でも、3人が注目したのは『ビザスクinterview』と『ビザスクlite』の違いです。
知見を求めるユーザーが公開されたアドバイザーの中からセルフマッチングさせる『ビザスクlite』に対して、『ビザスクinterview』は、ビザスクのスタッフがユーザーとアドバイザーの間に入ってマッチングします。
泉デスクが注目したのは、『ビザスクinterview』のマッチング精度です。
スポットコンサルを何件もマッチングさせるビザスクのスタッフには、かなり高度で専門的な知識が、幅広く求められるのではないか?
3人は、ビザスクのサービスの根幹を支えるスタッフの役割や能力について、端羽CEOに詳しく聞くことを決めます。

「美しき買収劇」は用意周到だったのか

業績は右肩上がりで、米コールマン社の買収によって取扱高も買収前の3倍に伸びるビザスク。
リサーチを進めていくと、DX推進の波に戸惑う企業からのコンサル依頼も急増しているようです。
ビザスクは、今後も順調に成長し続けるのか。
この問いを突き詰めていくと、やはり「米コールマン社の買収が成功するか否か」にたどり着きます。
平岡記者は、今回の巨額買収のスキームについても、事前に徹底的に調べ、専門家にも取材していました。
その結果、今回の買収が非常に美しいスキームであると評されていることを知ります。
例えば、今回の買収に要した100億円を超えるキャッシュ。
社債発行や金融機関からの借り入れによって調達する他人資本(デット)と新株などによって調達する株主資本(エクイティ)のバランスが絶妙だと評価する声も多いようです。
「小が大を飲む」野心的な電撃的な買収ですが、そのスキームはかなり緻密に設計されており、「相当な準備期間を要したのではないか」と推測する平岡記者。
ここで、ある一つの疑問が生まれます。
「ビザスクは、一体いつから、米コールマン社の買収を計画していたのか?」
今夜10時からの配信の中で、この真相を端羽CEOが語っています。

成長市場に潜むリスク

今回の買収によって、グローバルカンパニーへの階段を登り始めたビザスクは、米コールマン社との連合によって、グローバル市場の約17分の1のシェアを獲得することになりました。
ビザスクによれば、これまで市場全体は年平均で17%の成長を続けており、決算説明会資料などからも、市場での存在感も今後も維持し続けていく自信が垣間見えます。
一方で、今回の買収の成否以外にもリスクはあるはずです。
成長市場には、後発のライバルがどんどん参入してくるのは世の常です。
ビザスクの先発優位は、本当にこの先も揺るがないのでしょうか。
ビザスクの強さの核心について、端羽CEOからどれだけ引き出すことができるのか。平岡記者のインタビューの手腕に注目です。

しなやかでタフな1on1

ゆったりとしたシルエットの黒いワンピースにスニーカースタイルで登場した端羽CEO。
初の動画でのインタビューに緊張した様子を隠せない平岡記者とは対照的に、しなやかな笑みを湛える起業家です。
しかし、インタビューが始まると、笑顔はそのままに、記者の質問の意図を瞬時にとらえ、矛盾や疑問が生じれば、即座に聞き返すシーンも。
平岡記者にとって、タフなインタビューになったのは間違いありません。
巨額買収の勝算とリスクは?
ビザスクの成長可能性とそれを支える強さの源泉とは?
今夜10時からの端羽CEOのインタビューは必見です。
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