2021/9/25

ラクスル社長が優しく教える、新規事業を生む「2つの発想法」

Loop Now Technologies, Inc Content & Creative Director
NewsPicks編集部による番組『デューデリだん!』は、NewsPicksの記者たちが、注目の成長企業を取材し、経営トップにインタビューする過程を可視化する企画です。

今夜10時から取り上げる企業はラクスル。もし、ただのネット印刷屋だと思っているなら、その認識をただちにアップデートすることをおすすめします。

ラクスルの松本恭攝CEOの経営理論やベールを脱いだ第4の新規事業などを深掘りし、新規事業の生み出し方について学びます。
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INDEX
  • ただの印刷屋ではない
  • レガシーな産業構造をDXするビジネス
  • 松本流・新規事業の生み出し方
  • 成長を牽引する「ノバセル」
  • ベールを脱いだ4つ目の新事業
  • 「哲学する経営者」が見据える世界

ただの印刷屋ではない

チラシや名刺を作るために「ラクスル」を利用したことがある方も多いはず。
「ラクスル」といえば、ネット印刷を提供する企業のイメージが強いかもしれません。
しかし、デジタル物流のプラットフォームである「ハコベル」、運用型テレビCMと銘打った「ノバセル」。そして今月、新たに第4の新規事業を発表したばかり。
ラクスルは、印刷以外にもさまざまな事業を手がけています。
今回の『デューデリだん!』では、新規事業に加え、松本恭攝CEOの経営理論、ラクスルが目指す世界観を深堀りしています。
「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」
この企業理念をもとに、ラクスルは、この先の世界をどのように見据えているのか。
今夜10時からの配信を観れば、“哲学する経営者”松本CEOが描く壮大な未来像に引き込まれるはずです。

レガシーな産業構造をDXするビジネス

今回、ラクスルのデューデリに挑むのは、泉秀一デスクとキアラシダナ記者。そして、本業が役者とあって、舞台のチラシを「ラクスル」で印刷した経験のあるインターン役の藤村聖子さんです。
3人は、設立からわずか10年余りで、既に東証一部に上場するラクスルの歴史をまとめることから、今回のリサーチを始めます。
3年から5年という短いスパンで、新しい事業をリリースしてきたラクスル。
印刷屋でもなく、物流屋でも広告屋でもないラクスルが、なぜ短期間で複数の領域に事業を展開できたのか。
その根幹にある思想は、伝統的な産業構造にテクノロジーを持ち込み、古い業界の構造自体を変革するというものです。
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町の印刷屋も運送業者も、全ての時間を有効に活用できているとは言えません。
印刷機やドライバーという貴重な経営資源が遊んでいる時間。ラクスルは、この「改善すべき非効率」に目をつけました。
仕事を依頼したい人、仕事を受注する人、そして、それを橋渡しする「ラクスル」。
従来の非効率を解消し、3者がWin-Win-Winになる関係性をつくることが、ラクスルのビジネスの肝なのです。

松本流・新規事業の生み出し方

泉デスクとキアラシ記者は、過去に公開された松本CEOのインタビューを読み込んで、この日のリサーチに臨みました。
松本CEOが目をつけるのは、昔ながらの古い業界であり、数社の大企業が一定のシェアを占め、それ以外は無数の中小企業が存在している業界であると語っています。
さらに、市場の大きさも重要なポイントです。
例えば、印刷業界の市場規模は3兆円。これは、菓子業界とほぼ同じ規模。物流業界の規模はさらに大きく14兆円です。
市場規模や業界プレイヤーの数や規模を分析するマクロアプローチによって、印刷の「ラクスル」と物流の「ハコベル」は生まれた事業なのです。

成長を牽引する「ノバセル」

3本柱のもう一つ「ノバセル」は、「ラクスル」と「ハコベル」に対して、ミクロアプローチで生まれた新規事業と言えます。
自社の商品やサービスをPRしたい企業にとって、テレビCMは、これまでかなり高額な広告手法でした。さらに、効果検証にも一定の時間が必要なのがこれまでの常識。
「ラクスル」は自社でテレビCMを運用し、その効果の検証まですべて自前でやってきました。そのノウハウをもとにサービス化したのが「ノバセル」なのです。
「ノバセル」では、CMを出した瞬間の企業HPに対するアクセス数を測定、CMのパターンごとの効果を検証するなど、テレビCMの効果を可視化します。
運用型テレビCMと呼ばれる「ノバセル」は、ローンチからわずか1年で、ラクスルの成長を牽引する事業になっています。
新規事業を発想するマクロアプローチミクロアプローチ
「ラクスルには、新規事業を生み出す方法論が2つあることが面白い」
インタビューを担当するキアラシ記者は、新規事業を生み続ける松本CEOの頭の中に興味を持ったようです。

ベールを脱いだ4つ目の新事業

今月1日、「ラクスル」は新たな第4の事業のリリースを発表しました。
コーポレートITのプラットフォーム「ジョーシス」です。
従業員のPC手配やSaaSアカウントの管理など、企業の情報システム部門が担う業務を効率化するプラットフォームです。
実は、今回のリサーチは、「ジョーシス」発表前に収録したため、まだ3人はどんなサービスなのか知らない状態です。しかし、松本CEOへのインタビューは「ジョーシス」発表の直後。
番組後半のインタビューでは、まず「ジョーシス」にフォーカスして深掘ります。

「哲学する経営者」が見据える世界

数々のインタビュー記事を読み込んだ3人は、今回のインタビューでは、松本CEOの頭の中をできるだけわかりやすく聞き出すことを目標に置きます。
急成長を続けるラクスルの心臓であり、頭脳である「哲学する経営者」松本CEOは、どのような思想でラクスルの経営に臨んでいるのか。
ラクスルを全方位的に調べ尽くした3人が最も興味を持ったのが、経営者としての松本CEOの思想でした。
泉デスクは「松本さんは、中小企業をエンパワメントすることに強いこだわりがあるのではないか」と仮説を立てます。
「中小企業を再編によって日本の生産性向上」を謳うデービット・アトキンソン氏の主張も引き合いに出して、松本CEOの本音を聞き出すよう、後輩のキアラシ記者にアドバイスします。
他にも、ラクスルが目指す「今よりも良くなった世界」とは?ラクスルが見据える30年後の世界はどうなっているのか?といった質問もぶつけます。
今回は、いつもの『デューデリだん!』よりも、少しだけ哲学的なインタビューに仕上がっています。
今夜10時からの配信をお楽しみに。
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