(ブルームバーグ): 中国は、インターネットプラットフォーム企業の独占的行動を抑制し、消費者のプライバシーとデータセキュリティーの保護を強化する措置を引き続き講じる構えだ。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が7日、国際決済銀行(BIS)の会合で明らかにした。

易総裁は大手テクノロジー企業の規制を巡る同会合での基調演説で、「独占禁止当局と協力して今後も独占を抑え、アルゴリズムの差別など新たな形の反競争的行為にも積極的に対処していく」と述べた。

また、中国人民銀行としては引き続き決済分野の規制を強化し、個人情報を扱うビジネスを含むすべての金融サービス企業に免許取得を求める方針だと語った。

人民銀行は金融サービスを提供するテクノロジープラットフォーム企業に対し、持ち株会社を設立して全ての金融子会社をその傘下に置くことを義務づけたと説明。将来的には持ち株会社にバランスシートを連結させることなどを要請する意向を示した。

その上で、フィンテックを巡る規制強化で3つの原則を提示。金融ビジネスにおける事業免許取得の義務化、ノンバンクと銀行サービスの直接的つながりの遮断、セクター横断型リスクを防ぐために保険や資産運用など異なる事業間でファイアウオールを構築することを挙げた。

原題:China’s Central Bank Governor Vows to Continue Fintech Crackdown(抜粋)

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