[28日 ロイター] - 複数の米アナリストが28日、電気自動車(EV)大手テスラの第3・四半期納車台数について強気の見通しを示した。同社にとって四半期ベースで過去最高水準になるとの声も出ている。

パイパー・サンドラーとRBCのアナリストは納車台数の予想を約23万3000台に引き上げ、クレディ・スイスも22万5000-23万台と見積もった。これらは前年同期比で65-67%増加となる。27日時点でビジブル・アルファのデータに基づくアナリスト予想平均は22万2700台だった。

自動車業界は、世界的な半導体不足によって生産に悪影響が生じている。ただクレディ・スイスのダン・レビー氏はリポートで「テスラは他の(メーカー)に比べて半導体不足の影響が小さいように見える」と指摘し、その理由として新しいマイクロコントローラーに「素早く切り替えた」ことと、独自のソフトウエアを作成している点を挙げた。

パイパー・サンドラーのアレクサンダー・ポッター氏は、テスラにとって第3・四半期の納車台数はこれまでで「最も堅調」になる公算が大きいと語り、欧州と中国でEVの普及が進む中で、テスラの市場シェアが拡大しているとの見方を示した。

ポッター氏は、年間の納車台数も84万6000台から89万4000台に見通しを上方修正した。これは前年の49万9550台の2倍近くに達する。