リモートワーク普及でもオフィス整備、テック各社の狙いとは
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リモートワークで生産性が下がるのは、多くの場合確か。
スティーブ・ジョブズがアップル本社を作る時、トイレを1箇所にして、絶対1つの広場を通らないと行けないようにしようとした。結局、流石にトイレは複数設置したらしいが、あえて遠回りしてでも、人と人とがすれ違いやすい構造にはしたらしい。
顔を合わせてアイデアを交える。
単純労働ならまだしも、知的労働で家で一人で閉じこもって成功している人、あんまりいません。
もちろん、一人で閉じこもったほうがいいタイプの仕事があることは確かで、僕もオフィスと自宅を自由に使い分けています。
ただ、仕事の8割はオフィスにいたほうが効率的。チャットだと10分かかる相談が10秒で終わるし。
注目のコメント
今後オフィスは仕事の効率や偶然との出会いために必要と言われていますが、そのさらに先の健康管理ができるジムやヨガ、スポーツ施設などのアメニティが整備されているオフィスが求めてられるようになるかもしれません。
テック会社は特にコーディングにおいては1人で行うには精神的にも閉じこもってしまう危険性があり、多くの気晴らしになるアメニティの提供が健康面でも必須だと思います。
グーグルはそういった動きを受けての新オフィス購入という側面もあると思いますが、単純に不動産価値が下がっている今、投資として買っただけという考えの方が強いかもしれません。どういうペルソナを採用し続けたいかという企業の採用戦略ありきのオフィス整備を進める動きかと思います。
私たちは20代後半から30代中盤くらいの世代を中心とした外国籍のエンジニアの転職市場の現場で支援をしていますが、オフィス勤務を希望する人はこの一年近くで2-3人いるかいないかです。多くの方々が在宅勤務の魅力を堪能されていて、この記事に出てくるテック企業の一つで働いている人でも、今後在宅勤務が続かなそうだからと転職希望がありました。
一方、弊社ではZ世代と言われる若い人が「オフィスで働けないのが辛い」と退職しました。その方は一人暮らしの家にずっと机もなくベッドの上で膝にパソコンを乗せて働いたり(のちに在宅勤務の準備資金を会社で一律提供して状況は改善しましたが)、「zoomカルチャー」も嫌だったり、とのことでした。
ビッグなテック企業がZ世代へのリーチは欠かさないのであればオフィス整備は大事なんでしょうね。逆にオフィス勤務を強いられるのは嫌なZ世代より上のエンジニアの採用でも良い企業は積極的にリモート勤務を取り入れると採用に有利かと感じています。解約なども相次いだ中でオフィス需要が冷え込み、価格がリーズナブルになっている、ということもあるのでしょう。株式取引における逆張りの発想ではないですが、今だからこその投資ともいえるのかもしれません。
あとは、リモートとのハイブリッドになっていくこともふまえて、スペースを一都市・一箇所に集めて集約するというより分散型のオフィスネットワークを構築していく動きの一環のようにも思えます。