2021/9/23

【新】スタンフォードから上陸。社会を変えるための論文集

Podcast Studio Chronicle 音声プロデューサー/編集者
地球温暖化、経済的格差の拡大、食糧不足……。これらの社会課題の解決が待ったなしを迎える現代。
新しい考え方や仕組みを取り入れ、社会課題の解決を目指す「ソーシャルイノベーション」の重要性が増している。
『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー(SSIR)』は、2003年にスタンフォード大学内で創刊された、社会変革リーダー向けの雑誌・WEBメディア。
日本版のパイロット版として本邦に初上陸した本書では、同メディアに掲載された論文のなかから、とくに重要と考えられる10の論文を収録している。
ソーシャルイノベーションというと、大がかりな仕掛けが必要であり、自分には縁遠いものと思うかもしれない。
しかし、「社会を変えるソーシャルイノベーションは、個人が起こした行動がきっかけになって生まれることも多い。決して縁遠いものではない」とSSIR日本版の共同発起人であり、本書の編集をおこなった井上英之氏は言う。
本書が教える「社会の変え方」を少しだけのぞいてみよう。
INDEX
  • 結果だけでなくプロセスも変える
  • 「ビッグイシュー」の革新性
  • 「カーブカット効果」が教えるもの
  • 「コレクティブ・インパクト」とは

結果だけでなくプロセスも変える

イノベーションというと、多くの人は、新しい製品やサービス、それらが生み出す具体的な成果のことを思い浮かべるかもしれない。