2021/9/16

【新】一流クリエイターが、世界を「観察」する方法

NewsPicks編集部
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、『ドラゴン桜』や『宇宙兄弟』などのヒット作を手掛けたことで知られる、編集者の佐渡島庸平氏だ。
クリエイターを発掘し、ブレイクさせる手腕に定評のある佐渡島氏は、しばしば「いいクリエイターの条件は何ですか?」という質問を受けるという。
そう聞かれるたびに、佐渡島氏が挙げてきたのが「観察力」だ。
インプットの質が良ければ、最終的にアウトプットの質も良くなる。インプットの質を高めるのが「観察力」だ。
(Malte Mueller/Getty Images)
では「観察力」とは何だろうか? 実は佐渡島氏自身も、当初は解像度の高い定義を持ってはいなかったという。
そこで改めて、観察力の本質と、その鍛え方を考察した1冊が『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』(SB新書)だ。
さながら佐渡島氏の「思索の軌跡」とも言うべきこの1冊を読み進めるうちに、観察力の概念が一新されることだろう。
以下、同書のエッセンスをもとに、佐渡島氏がたどり着いた「世界の捉え方」に迫っていきたい。
INDEX
  • 「わかる」ことが観察の目的ではない
  • 「観察サイクル」をドライブさせる
  • 「いい観察」と「悪い観察」の違い
  • 観察を歪める「メガネ」に注意
  • 世界を「ありのまま」受け入れる