2021/9/16

【坂野晶】若者を成長させる「のめり込む」力

ライター&エディター
21世紀の課題である「ごみ」問題。日常であまり意識する機会は多くないが、私たちが排出したごみの処分は、環境に負荷をかけている。

そんな課題の解決に取り組むのが、坂野晶氏だ。「ゼロ・ウェイスト」を自治体として日本で初めて宣言した徳島県上勝町で、ごみの削減に取り組んできた若きリーダーだ。

坂野氏が理事長を務めていたNPO法人「ゼロ・ウェイストアカデミー」は世界から注目を浴び、自身は2019年のダボス会議で共同議長の一人に選出された。坂野氏の経験とともに、ごみ問題の未来を考えてみたい。
INDEX
  • アイセックに「のめり込む」
  • 「ダイナマイト漁」から学んだこと
  • 会議で感じた「日本の縮図」
  • 不安でスタートした「モンゴル生活」

アイセックに「のめり込む」

大学では環境政策を学ぶ一方で、より具体的な活動にも携わりたいと思っていました。そんな時に出会ったのが「AIESEC(アイセック)」です。
学生のリーダーシップを育むことを目的にした学生団体で、学生を海外の企業や教育機関、NPO団体に送り出す、または海外学生を日本に迎え入れる海外インターンシップ業が活動の中心です。
オランダのロッテルダム(現在はカナダのモントリオール)に本部があり、世界100以上の国と地域に支部を持っています。関西学院大学にはアイセック・ジャパンの支部「アイセック関西学院大学委員会」がありました。
友達に連れられて行った見学がきっかけで、初めは片足を突っ込むくらいの軽い気持ちでした。
ところが私は何事も始めるとのめり込んでしまうタイプのようで、夏ごろには新しいプロジェクトを立ち上げていました。