空調大手、欧州で“脱炭素特需”争奪戦 「ヒートポンプ式」補助金支援で
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欧州は電気代が日本に比べて安いため、子供やお年寄り部屋には電熱式オイルヒーターを使うことが多い。いくら外気温が低いとはいえオイルヒーターに比べればヒートポンプの消費電力は小さい。最初の狙い目はここでしょう。
記事では石油暖房からの置き換えが強調されていますが簡単ではありません。雪の降るような低温高湿度における室外機の霜付着は厄介です。欧州は家が大きいので、室外機も巨大にして熱交換器の表面積を増やすことで対応できるのかな。世界の空調市場規模は21兆円です、そのうちの20%がヒートポンプ方式に置き換わるということで、約4.2兆円のマーケット現在の4倍に拡大するというのが、この記事の要旨と言っていいでしょう。
世界の空調メーカーのシェアランキングは、
ダイキン 10.7%
美的集団 10.3%
珠海格力電器 8.8%
トレイン・テクノロジー 6.2%
キャリア 4.8%
というのが直近の数字です。
ここでも2位と3位をチャイナメーカーが占めて来ています。
ダイキンもうかうか出来ない状況です。
ダイキンの最近の売りは、換気機能型エアコンですね。
https://www.daikin.co.jp/press/2020/20201014/あまり知られていないのかもしれませんが
ノルウェーは冬の大気汚染が深刻で、
その原因の1つは、
PM2.5に代表される、炭素微粒子です。
何故出るかといえば、薪ストーブを使っているから。
その深刻な大気汚染対策でディーゼルエンジンから、電気自動車に移って行きました。
薪ストーブを止めれば、ディーゼルエンジンで良いのです。
またヒートポンプは、空気中の熱を熱交換器で奪って、その熱を暖房に使うので、
冷媒の温度を気温よりも大きく下げないと効率が悪くなります。
そもそも気温の低い地域にはヒートポンプは相性が悪い。
北欧では、薪ストーブ、ボイラー式のセントラルヒーティング、電気ヒーターは残るでしょう。