プロの投資家が驚いた、いま「富山県」ですごいことが起きている
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トップが代わると、空気が変わる。
まずは、期待感が生まれる記事である。どこの地方自治体も、おざなりな、形式的な有識者会議とか専門家会議とかをつくる。けれどだいたいの場合、その委員になってるのは権威と肩書き、体制側大好きななんでも迎合してYES発言をする「いい人」たちばかり。「いい人」は、枕詞に「どうでも」がつくヒトたちなのだけれど。
でも今回は、どうやら少し違うようだ。「新田知事に覚悟があるから.」「富山県公式YouTubeチャンネルでのライブ配信」などと書かれているように、「どうでも、いい人」たちを集めたカタチばかりの「富山成長戦略会議」ではないようだ。
期待が持てる。面白そうだ。このようなキャスティングを行った知事を支持したいと思う。が、政治は結果だ。ぜひ、この会議を有効に活用して、実質的な効果を生み出していただきたい。そしてその成功事例を、全国の知事が意識するほどの影響を持つくらいの存在になってもらいたい。
注目のコメント
藤野さん、ご紹介ありがとうございます。ご一緒できてとてもうれしかったです。富山県成長戦略会議にお声がけいただいた新田知事に感謝です。(毎回の出席が叶わないため特別委員にしていただきました。)
一応文脈をお伝えすると、富山愛云々のところは、委員を始め富山出身の人に名刺の裏に刷るなど富山愛を語ってもらうべきだ、というような発言が出て、それは違うんじゃないか、委員だからやれと言われるとしんどすぎる、他に出て行った方々もそうだろうと思って(即座に議論の流れを変えるべく)語ったものです。笑
確かに目指すのは流出防止ではなく出入りの活性化であるべき、サンゴ礁的な空間を作れるかが問われるという投げ込みをしました。いずれも意味があったのであればうれしいです。
女性の流出防止の議論はマジで耳を疑いました。種苗の国外流出じゃないんだから、、。むしろそこら中で野際陽子さん、室井滋さん、田中耕一先生、志の輔師匠などのように活躍するのがあるべき姿。サンゴ礁的な空間の話は実は風の谷を創る運動論での議論そのものです。
またここまで国内評価が高いのであれば、世界のトップ水準を目指すべきだ、ともお話ししました。それが日本全体のレベルを上げると。残すに値する未来が生まれていって欲しいなと思います。少し違う角度から。この問題の構造は富山県特有のものではありません。結婚後も働く女性の比率が高い反面、三世代同居の比率が高く、女性の県外へ流出が多く、かつ地方議員の女性比が低いというのは、宮城県を除いて、概ね東北・北陸・山陰の各県に共通の現象です。意外に思う方もいらっしゃるかも知れませんが、専業主婦の比率は首都圏と近畿地方で高くなります(1位は奈良県)。
女性は働いて、かつ家事をやれと言われている状態に近く、町内会の仕事は全部女性がやるのに、代表になるのは男性だけ。北陸は特に持ち家率が高いことから「暮らしやすい県」のトップに来ますが、そうした指標自体が、男性の目線でものを考えており、女性の立場が反映されていないように感じます。報告書の内容、素敵な感じですね!
問題は、日本の戦略は8割は実行されないことにあります。ロジがどこまで詰められるかしっかり想定してやらないと砂上の楼閣になります。
でももちろん、素晴らしい方針はないよりはあった方がマシで、公になった以上、ジワジワと変わっていくことは多いはず。それに、この方針を出すまでのロジも素晴らしかったように見えるので、実行フェーズにも多いに期待したいところです。
そういえば印鑑廃止はどこに行ったんでしょう?今年始まった助成金用の書類にたくさん印鑑押すところがありましたが…