ロシアの非常事態相が死亡 北極圏で訓練の視察中
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ロシアの非常事態省はもともとソ連軍の民間防衛部門から出発しましたが、後に内務省傘下にあった消防を傘下に収めて巨大化し、今では災害・事故・紛争地域への人道援助などあらゆる場面で活躍する組織です。一部は軍事部隊としての資格も残しており、毎年5月の対独戦勝記念パレードではオレンジ色のベレー帽を被った兵士が連邦軍と一緒に行進します。
というわけで非常事態省はスパサーチェリ(救助者)であることを誇りとする組織であり、それだけに国民ウケも良好でした。特に初代大臣を務めたショイグはのちに国防相に転じ、世論調査では政治家の中でもトップクラスの人気を誇ります。
ジニチェフはこれに比べると地味な非常事態大臣でしたが、逆に悪い噂もなく、将来が嘱望されていた政治家でした。
今回は演習の模様を撮影していて水に落ちたカメラマンを助けようと自ら飛び込んだとのことで、まさにスパサーチェリとしての務めを果たそうとしたのだと思います。
ご冥福をお祈りします。非常事態相にしては、公務中の緊急事態への対処がお粗末なのでは?他に助けられる人はいなかったのか、緊急時に自分の立場でどう動くべきか判断力に疑問が・・・。
そもそも、ロシアの発表なので死因に関してロシア発表をそのまま信じていいのか難しいですが。死亡を美談に色付けしているかなど不明。
ロシア当局への信頼性はさておき、亡くなった方にはご冥福をお祈りします。