コロナ禍で3人に2人がストレス 4人に1人体重増 明治安田生命調査
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元となる調査について、NPの足立さんが示してくださっていますhttps://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2021/pdf/20210906_01.pdf
これがないと誰をどう選んで対象とした調査なのか、という社会調査法の根本に関わるデータがなく、ニュースとしての出し方があまりにいい加減に感じられます。年齢と性別に分けたクォータサンプリングなので、一定の信頼性はありそうです。
一方でコロナ禍での単発の調査なのでデータをどう解釈するかは意見が分かれるところでしょう。女性の方が男性と比べて在宅勤務の比率が低いことは各種の調査で明らかになっており、「お母さん」の抱えるストレスの高さはそうした状況が反映されているのでしょう。これは「お父さん」と比べられるので、少なくとも「性差がある」と解釈できます。
しかし体重増となると、ほっといても体重が増える人との「差分」がわかりません。薬品の効果を計るときに偽薬(プラシーボ)を飲むグループと比較してはじめて、薬が有効だと判断することはよく知られていますが、この調査では偽薬にあたる「非コロナ群」がありません。その分、少し慎重な解釈が必要になります。TBS NEWSでは触れられていませんが、一番気がかりなのは学生です。調査によれば、学生の約4割が「心が不健康になった」(41.3%)と回答し、全体の23.6%を大きく上回る結果となっているとのこと。
「社会的な行動制約が多いなかでの大学生活は、充実したキャンパスライフを期待していた学生にとって、“充実していない”、“オンライン授業などで人の繋がりが十分にできない”、“バイトが十分にできない(収入が減った)”といった多くの不安や不満を抱かせてしまっている」というの本当に気の毒です。特に地方から出てきて、都市部で一人暮らしをしているような学生の不安や孤独がとても気がかりです。個人的には、コロナ禍で感じる様々なストレスが、どのような影響を与え、コロナ太りに繋がっているのか、その関係性が気になります。職務特性、生活形態など、"太る人間"の属性情報から得られる特徴が知りたい。実は、"コロナ太り"と言っているだけで、コロナ禍で感じるストレスとは関係無いかも…。