米で急増。職場の「ワクチン義務化」がもたらす混乱
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Anti-vaxとかanti-vaxxersといった英単語を目にすることが増えました。反ワクチン派は世界中にいますが、それでも日本は際立って少ないといえるでしょう。米国は、日本よりはずっと多いです。米国よりも反ワクチン派が多い国もあります。
なぜ米国人には相当数の反ワクチン派がいるのでしょうか?ここまで死者や重症者が増えると、「ただの風邪」派はさすがに少なくなりました。5GとかCIAによる人口削減計画といったような極端な陰謀論は、インドやパキスタンの方に行くと結構多いですが、米国ではさすがにごくわずかです。
反ワクチン派は、一見合理的な言説、ニセ科学といわれるような情報を大量に発信しています。近年の反ワクチン派は非常に組織化されて連携するようになっていて、政治的ロビイング活動も活発です。
米国全体のワクチン2回接種済み国民の割合は60%に達しましたが、そこから伸び悩んでいます。感染者が人口に比して際立って多い州は、テキサスやフロリダなど、共和党の根拠地です。特にトランプ派の国会議員は、ワクチンについての「選択権」を擁護している人が何人もいます。ワクチンはいいが、強制はいけない、という主張です。また、同時にワクチンよりもイベルメクチンなどの薬品を推奨していることが多いです。
米国のワクチン反対派の主張は何通りかありますが、米国に多いのは、「自由と選択権」を根拠とするもので、多くの場合、マスクの義務化にも反対しています。それから、他の国にも多いですが、いわゆる代替医療や自然医療の支持者、ワクチンよりも「自然なやり方」で免疫力を高めるといった科学的検証を欠いた主張の人たちも従来からいます。
米国はワクチン接種は無料だし、接種の機会は潤沢ですが、ヨーロッパ諸国などよりも反ワクチン派が盛んで、夏休み明けの学校などでの感染急拡大は避けられそうにありません。
This Is the Moment the Anti-Vaccine Movement Has Been Waiting For
https://www.nytimes.com/2021/08/31/opinion/anti-vaccine-movement.html?auth=login-google1tap&login=google1tap接種義務化は是か非か。専門家や識者による論説をNewsPicks でやってほしい。日本には例えばBCG接種義務があり、米国には無い。両国民の健康状態の定量的分析含めどちらがどうベターだったのか否か。それとこれがどう違うのかなど含め。
打たない自由、と皆簡単に言うが論理的、倫理的に本当にその自由はあるのか、あるとしてどういう理屈に基づくのか。仮にそれがきちんと証明できるならこういう不毛な議論は無くなり、出来ないならとっとと義務化したほうが良い、という事になるのではないか。
故にそうした真正面からの議論こそ必要ではないか。世の中、いかに確率論で考えられる人が少ないかという事に尽きると思う。もちろん、ワクチン2回完了したからといって絶対に安全では無いけど、発症について1桁、死亡・重症については2桁近くリスク下げられるのだから雇用主として義務付ける動きは当然のこと