ワクチンパスポート “国内での活用の在り方検討” 官房長官
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注目のコメント
「年内を目途にデジタル化を実現できるよう検討を急いでいる」
年内・・・これ、急いでいるとは言わないよね? というか、検討終わってなかったの? 何時から始めて何ヶ月かけてるの?
日本政府ホントに遅い。
(追記)
現在諸外国で導入の進む接種証明の国内利用は罰金や逮捕といった法的な強制力の伴う行動制限です。言葉を変えれば実質的に「未接種者限定のロックダウン」です。景気浮揚策よりむしろ経済活動を維持するための苦肉の策、かつ「裏口からのワクチン強制化」です。その是非はともかく、GOTOのクーポン等とは全く別物です。
タイミングについて、フランスを例に挙げると健康パスの構想をマクロンが発表したのは4月の終わり、その時点では高齢者のワクチン接種ですら途上、アルファ株流行もピーク前でした。それでも5月からは一般接種でQRコード配布、アルファ株が終息に向かった6月のテニス全仏オープンから大型イベントに限定して利用開始。
その後も大型イベントでのみ用いられていましたが、7月からのデルタ株の流行を受けて適用範囲の拡大を発表。その発表から文化施設などでの先行運用に2週間、飲食店や長距離交通も含む完全運用も立法から憲法審査まで含め1ヶ月かかっていません。すでにパスのQRコードは紙やアプリで普及済みだった為です。
またワクチン接種が伸び悩み余剰ワクチンが増えてきたタイミングで適用拡大が発表されたため接種ペースが一気に回復、欧州の他国と比較してもバカンス期間中の落ち込みが少ないまま夏を終えようとしています。
日本でワクチンパスポートを用いるタイミングですが、基本的に総裁選や総選挙云々は知った話ではなく、必要なのはワクチン接種の伸び悩みや冬の新たな感染拡大が懸念される必要なポイントでタイムリーに導入出来るかです。そのためには先行した仕込みも議論も必要だと思うのですが、どうしても遅く感じてしまいます。
プライバシーに関してですが、トラッキングの防止や提示された接種情報の扱いについてはEUの技術仕様や国内法で配慮されています。飲食店の店員などは客の接種情報の詳細を目にせずとも有効な証明であるかチェック出来るという点でQRコードにはプライバシー保護上での優位点もあります。令和2年度の第三次補正予算で、GOTOトラベルの予算は成立していて、感染がおさまらないので発動できておりません。
春先には西村大臣が、GOTOトラベル利用の条件にワクチンパスポートを入れる可能性を示唆する発言をしていました。
年内の検討が遅いというコメントがあり、確かにおっしゃる通りなのですが、デルタ株の感染拡大と医療体制の逼迫の今では、ワクチンパスポートの活用を決めて発表などしたら、大変なことになるから言えないということではないでしょうか。
9月の総裁選、そして、10月か11月の衆院選が終わると、年末なので、それで年末までに検討…の表現になっているのかなと推察します。
政府も11月末までの、希望する全国民へのワクチン接種完了を宣言済みなので、12月からの新内閣のミッションは、コロナ禍からの脱出と、国民生活と経済の復興が、第一優先順位になると思われます。