[ワシントン 18日 ロイター] - バイデン米大統領は18日、全ての米国民がアフガニスタンから退避するまで米軍は現地に留まると述べ、8月31日の撤退期限後も駐留する可能性を示唆した。

バイデン氏はABCニュースのインタビューで「米国民が(アフガニスタンに)残っていれば、(米軍は)全員を退避させるまで留まる」と語った。

同大統領は米国撤退の判断を巡って激しい批判を受けている。ここ数日間はアフガンから出国しようとする人々でカブール空港とその周辺が混乱している。

しかし、バイデン氏は20年に及ぶ米国のアフガンへの関与を終わらせるのに問題が出てくるのは不可避だと述べ、決定の正当性を強調。混乱なくして退避する方法があったか分からないとの認識を示した。

また、イスラム主義組織タリバンについて、今のところ米国民のアフガン出国に協力しているとしつつ、米国に協力したアフガン市民の退避では「一定のさらなる困難がある」と述べた。

オースティン米国防長官は、退避者数について満足していないとしつつ、今のところカブール空港外の人々を支援することはできていないと指摘した。

ホワイトハウス当局者によると、バイデン大統領とハリス副大統領は18日、国家安全保障チームとともに米国民とアフガン難民の退避を加速させる方法を協議した。

バイデン氏は新型コロナウイルスワクチンの追加接種に関するホワイトハウスでの演説を終えた後に質問を受け付けず、記者が大声で呼び掛けたものの、背を向けて会場を後にした。