2021/8/16

【決算まとめ】freee、ラクスが好調。国内SaaSの最新事情

企業データが使えるノート 運営 代表取締役
国内の主要SaaS企業の決算発表が先週末に出そろった。
B2B(法人向け)のクラウドサービスを提供する「SaaS(Software as a Service)」は、オンラインミーティングやチャットツール、バックオフィス系ソフトなど多くの企業の業務になくてはならないものとなった。
これらのサービスを提供する各社の業績はどのような成長を見せているだろうか。
今回SaaS企業決算で注目したいのは、6月に決算期を終えて通期決算を発表した会計ソフトのfreee(フリー)だ。
M&A(合併・買収)や大型資金調達、新サービスの発表など矢継ぎ早に打ち手を見せる中で、今後の成長戦略をどう描いているか。
freeeの通期決算を中心に「企業データが使えるノート」を運営するアナリスト、早船明夫氏が国内SaaS業界の最新トレンドを解説する。
INDEX
  • 成長維持するfreee
  • freeeが目指す「統合型クラウドERP」
  • ラクスは、freeeと真逆の戦略
  • 需要見えてきた「HR系SaaS」
  • 二極化するSaaS企業の株価

成長維持するfreee

freeeの2021年6月期の結果から見ていく。