半導体不足が製造装置にも ディスコ、使用種類9割減
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注目のコメント
半導体ウエハのダイシンング、バックグラインダーで圧倒的に強いディスコでさえ、半導体不足の影響を受けているんですね。今のところ半導体不足で製品の製造に影響は出ていないようですが、この先分からないということなんですね。
ディスコの納期が遅れたら、半導体不足は本当に深刻になりかねないのは、東京エレクトロンなども同様です。
マイコンの設計を自社で行っているから、マイクロの共通化はできるんでしょうが、それでも製品ごとに開発すると、設計の種類は膨大になります。ディスコはそういうマイコンの設計を野放図に増やさないようにしてきたんでしょうが、それでもディスコ自身の納期遅れが世界の半導体工場の稼働の遅れにつながるということに対して、強い危機感を持っているんでしょう。それは半導体製造装置メーカーの共通認識でしょう。
それでもワガママな顧客や担当者はいるので、それらにも対応しながらマイコンの共通設計化を進めていくのは、設計者のコミュニケーションやAIによる共通化支援ソフトウェアの導入など、マイコンの種類削減が、ディスコの更なる競争力につながりそうです。
ピンチをチャンスにと、言うは簡単ですが、やらされ仕事の企業風土ではできない相談です。
ディスコの社内通貨Willが風通しの良さと協力し合う文化を醸成していますね。マイコンの設計の共通化と言っても、助け合いが大切なんですね。
さらりと書かれている記事のバックグラウンドを考えてみました。部品が共通化されていれば、在庫を持っていてもいつかは使える。その在庫コストのほうが調達できないリスクより良いという意思決定。
リスクを取る、コストをかけることによってリターンが生じる。だからどこでどういうリスクやコストを取るかが経営の巧拙が如実に表れると思う。