2021/8/7

【直撃】急成長、スニーカー売買サイト「StockX」の野望

NewsPicks 記者
新型コロナ感染症の蔓延による「ステイホーム」の世相を受けて、業績を伸ばしている物販系EC業界。
経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、2020年の物販系ECは、前年比21.71%増で12兆2333億円、EC化率は8.08%になった。
その中でも、ユニークな立ち位置で注目されているのが、スニーカーのオンライン二次流通市場「StockX(ストックエックス)」だ。
2016年にアメリカでサービス提供開始したストックXは、2021年には月間訪問者数3000万人を突破した。
2020年の流通総額は18億ドル。累計の流通総額が38億ドルであるため、2020年単年で、それまでの流通額の約半分を叩き出した形になった。
2021年4月には、2億5500万ドル(約280億円)の資金調達に成功し、時価総額は38億ドル(約4165億円)に達したユニコーン企業だ。
その特徴は、出品者が、売りたい価格を提示したり、購入者が希望額を提示して、売買が成立していくところにある。そして、取引の履歴データが誰でも見られるので、「モノの株式市場」と言われている。
100万円以上の高値で取引されるスニーカーなどが現れ、市場の盛り上がりを牽引している存在だ。