コロナにリウマチ治療薬推奨=阪大・中外のアクテムラなど―WHO
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アクテムラを含むIL6アンタゴニストと呼ばれる治療薬については、重症新型コロナウイルス感染症に対して、米国でも標準的な治療法の一画を担うようになってきています。本日付で、メタアナリシスという手法を用いてその有効性を示した論文がJAMAという医学誌に報告され、改めてその有効性が確認された形です。
新型コロナウイルスによる肺炎を山火事に例えるならば、この薬剤はステロイドとともに、山火事の消化活動を助ける強力な消火器と言えるでしょう。
もう燃え盛ってしまった火事ではどうしようもないかもしれませんが、火の手が上がり始めたところで適材適所で投入すれば、大きな被害を出さずに火事をおさめられる可能性があります。
この消火の効果が明らかになってきたため、山火事を起こし始めた重症患者さんに使用されるようになってきています。
一方、ワクチンについてもこの山火事で例えれば、ワクチンは森の木々に未然に火の手が回らないように塗布する防火剤のようなもので、これを使用しておけば、仮にどこからか火が飛び散ってきても木々に火が燃えうつらずに済みます。このため、火事を完全に防いだり、火事になっても被害を最小限にすることができます。森を火事から守ることができるのです。
このように、予防に優る治療はありません。
引用文献
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2781880
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