2021/7/7

【要点】中国がIT企業の米国上場に「ストップ」をかけたワケ

中国政府は、自国企業のアメリカなどへの「海外上場」に待ったをかけた。
7月6日、中国政府は海外で上場する自国企業に対し、個人情報などのデータの流れを監視するなど、規制を強化すると国営メディアを通じて発表した。
これに先立つ7月4日には、当局が配車アプリ最大手の滴滴出行(DiDi)に対し、国家安全上の理由でアプリの新規ダウンロード禁止を言い渡したばかり。
ユーザーの膨大なデータを抱える企業の海外での上場に対してストップをかける姿勢を鮮明に打ち出し、波紋が広がっている。
一体なぜ、中国政府は自国経済のけん引役であるテック企業に「制裁」を科しているのか。その背景と今後の見通しをNewsPicksが解説する。
INDEX
  • 制裁3社の「共通点」
  • 理由①「国家を超える」懸念
  • 理由②データ流出の懸念
  • 理由③アメリカへの意趣返し