iPS細胞で脊髄損傷の機能回復目指す研究 希望者の受け付け開始
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本で読んだ程度の知識ですが,脊髄損傷に対して患者自身から幹細胞を取得して培養し注射する,ステミラック注という日本由来の再生医療が有望と聞いたことがあります.まだ承認されていないのでしょうか.
iPS細胞による脊髄損傷治療について、治療を受ける患者さんの募集が始まりました。細胞治療による回復が期待されるのと同時に、iPS細胞のもつがん化の危険性がどこまで、払しょくされたのかが気になるところです。
(もう少し、詳細には以前、以下のようにコメントを書きました。)
https://newspicks.com/news/5969875?ref=user_6189022
ここで、重要なことは、丁寧なインフォームドコンセントです。iPS細胞による治療以外の選択と比較して、メリット、デメリットがどれだけあるかを説明し、それに十分に納得した患者さんにのみ、治療が実施される必要があります。そこをいい加減にした場合には、患者さんの気持ちや期待を裏切り、再生医療全体の歩みを遅らせる可能性が高まります。
ステラミックに関しては、「先駆け審査指定制度」の対象に指定され、「条件付き承認」となっています。
https://saiseiiryo.jp/about/disease/detail/post_2.html
(リンク先より、条件及び期限付き承認制度:有効性が推定され、安全性が確認されれば、7年以内に有効性・安全性を改めて検証することを条件に、特別に早期承認する制度です。)
ただし、wikipediaによれば「イギリスの科学雑誌「ネイチャー」が、「投与群と非投与群の患者を比較して治療効果を科学的に評価するランダム化比較試験が実施されていない」、「静脈注射によって全身投与された間葉系幹細胞が脊髄の再生に繋がるという仮説自体が、今までのエビデンスに反している」などの点を指摘し、日本はより透明性の高いシステムを導入すべきだと批判した」とあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E6%B3%A8
再生医療は全体として、行政の方が前向きであり、これは当然、良いこともありますが、むしろ過度に前向きで、問題を引き起こす可能性もあると思っています。これは、政治の意向が反映されているのではないかと思っています。
丁寧なインフォームドコンセントを徹底することや、条件付き承認をするにしても、市販後調査がしっかりと科学的に行わる必要があると思われます。IPS幹細胞で山中教授がノーベル賞を取ったのが2012年。
再生医療の早期実用化を願って特許を世界に解放したが、莫大な研究費を国で投じたのは米国と中国。
実用化されたIPS応用医薬品はじめ再生治療特許に使用料を払っている始末の日本。
日本発の技術に国費を払う日本。
研究には国家予算を投じない、特に予防医療に投資せず治療費に何倍かの歳出している我が国の政府は後手の国策のみ。
山中教授はマラソンにて自ら研究費を集め、大企業に
講演に出向き寄附を求めるのに多忙にて研究どころでないのが現状です。
十年前に特許開放する時に自国を見限っていた様ですね。
頸髄損傷の私自身も待ちくたびれて、慢性期と成っってしまい諦めた次第。