2021/7/1
【見聞録】Spotifyも実践。成長し続けるプロダクト開発の掟
「それ、アジャイルでやってみて」
最近、さまざまなビジネスシーンで、このような会話を交わす機会が増えているのではないだろうか。
ソフトウェア開発手法の一つである「アジャイル」は、いまやプロダクト開発に関わるあらゆる人がカジュアルに使う言葉になった。
大抵の場合、その意味は「柔軟に」「素早く」「臨機応変に」などと意訳できるだろう。
だが、こうして広まったアジャイルに、一石を投じる書籍がある。今年4月に出版された『ユニコーン企業のひみつ』(オライリージャパン)だ。
副題に「Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方」とあるように、本書は著者のジョナサン・ラスマセン氏が2014〜2017年に在籍した、スウェーデンのユニコーン企業Spotifyでの開発経験を記したものだ。
ラスマセン氏は、アジャイル開発のバイブルと称される『アジャイルサムライ―達人開発者への道』(日本語版は2011年出版 / オーム社)の著者としても知られている。
そんな同氏が、Spotifyが急成長する過程で行っていた「アジャイルの先をいく取り組み」に感銘を受け、GAFAのような巨大IT企業との共通項を見いだした。
組織の規模が大きくなっても、スタートアップのようにプロダクト開発をし続けるにはどうすればいいのか──。
今週の「The Prophet」では、本書の共訳者である島田浩二氏と角谷信太郎氏の解説を交えて、成長を続けるプロダクト開発チームの秘密を読み解く。
INDEX
- プロジェクト駆動を卒業しよう
- 成長エンジンは「スクワッド」
- スクワッドを機能させる条件
プロジェクト駆動を卒業しよう
本書でラスマセン氏は「アジャイルの先へと踏み出す」と述べていますが、これはアジャイル開発の考え方を否定するものではありません。
一般論として、アジャイル開発は組織が大きくなるにつれ、やりづらくなると言われます。
そこでこの本が示したのは、アジャイル開発本来の目的を、規模の大きくなった組織でも実践し続けるための事例です。
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