2021/6/25
【キャシー松井】私たちが今、ベンチャーキャピタルを始めた理由
「ウーマノミクス」の提唱者として知られる元ゴールドマン・サックス証券副会長のキャシー松井氏が、「新たな道」を進み始めた。
1999年に「ウーマン」と「エコノミクス」をかけ合わせた「ウーマノミクス」を日本経済の再建の柱として提唱した松井氏が選んだのは、ベンチャーキャピタリストの道だった。
松井氏が手を組んだのは、元OECD(経済協力開発機構)東京センター所長の村上由美子氏と、翻訳家でワールドや大和ハウス工業で社外取締役を務める関美和氏だ。
5月31日、この3人がゼネラルパートナーとなる形で、ベンチャーキャピタル「Mパワー・パートナーズ(MPower Partners)」を設立した。
Mパワー・パートナーズが目標として掲げるファンド規模は、160億円で、日本最大規模のベンチャーキャピタルが誕生したことになる(スタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL(イニシャル)」の調査データ)。
なぜ今、日本でベンチャーキャピタルを立ち上げたのか。彼女たちはこれから、何をしようとしているのか。
ゼネラルパートナーを務めるキャシー松井氏と村上由美子氏が、NewsPicks編集部に語った。
INDEX
- 160億円へ「いい線」まで来た
- 私たちが「ESG」に注目する理由
- 1号案件は「保育テック」企業
- ベンチャー資金の「空白」
- なぜ日本は「120位」なのか