2021/6/23

【Beyond Diversity】注目企業のダイバーシティ戦略

Newspicks Studios Senior Editor
6月23日から始まる男女共同参画週間に際して、企業のダイバーシティ戦略をテーマとした連合広告企画を開始します。
日本では、女性の就業率が過去最高の71%*と欧米を上回る勢いとなる一方、女性管理職比率は他国に比べ非常に低く、賃金やキャリア形成の格差も課題となっています。
そのほかにも性的少数者の心理的安全性が確保できなかったり、国際化する組織で言語の壁が大きくなったり、無意識の偏見「アンコンシャス・バイアス」が生じるといった、日々の業務に影響する問題も少なくありません。
そんななか、多くの企業が多様性を重視し、あらゆる施策や制度の設計、カルチャーの醸成に取り組んでいます。
多様な人材がそれぞれ自分らしい働き方を実現するためにも、組織はどうあるべきか? ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進し、個人をエンパワメントする企業は、どのような施策を講じているのか? ジャーナリストの浜田敬子さんとともに深堀ります。

「自分の言葉で」D&Iを話せるか

地道に続けてきたD&Iの活動により「トレーニングを受けたほぼ全社員が自分の言葉でD&Iを語れる」(16:53〜)ようになったという株式会社メルカリ。
「ダイバーシティをハッピートークで語らない」理由や、バイアスの可視化、トップのコミットメント、データ活用などの具体的な戦略の内容について、CHRO木下達夫氏とD&I Leadの品川瑤子氏が語ります。

「成果主義」が生み出す公平なカルチャー

株式会社一休の代表取締役社である榊淳氏は「とにかく優秀な『個』に活躍してもらう。その人の言うことが顧客にとって価値があるのであれば、ポジションやジェンダー関係なく仕事を任せます」(4:10〜)と言います。
徹底した「成果主義」が必然的に機会の平等を生み出す──その環境は、いったいどのように醸成されるのか? 代表自ら語ります。

70歳まで、どう働きますか?

ライフステージの変化に左右される女性が、長期的に働くための「キャリア自立」(19:20〜)をともに考えアドバイスするのが、住友重機械工業株式会社です。
同社の組織開発グループのリーダーである信太朱里氏は、自身も40代でIT系企業から大企業に転職。制度も整い、女性が当たり前に働き続ける時代だからこそ、長期的な視野を持つことが大事だと言います。

女性社員の「働く満足度」が向上したワケ

「働く女性に”うしろめたさ”がないことが、インクルージョンへの一歩」(17:30〜)。そう語るのは、NTTコミュニケーションズ株式会社 執行役員の山本恭子氏です。
全社的に取り組んだ働き方改革の結果、女性の就業満足度は格段に向上。女性管理職層増加のアプローチとして、「リモートワークネイティブ」であることが、カギになると言います。

「異能は才能」=多様な価値観

動画へのリンクは画像をクリックしてください
ダイバーシティ&インクルージョンの推進を表明した株式会社ユーザベースから、D&I推進担当役員の松井しのぶ氏が登場。多様な価値観を共有するために「コミュニケーションコストをかける」(15:00〜)カルチャーや、「異能は才能」というバリューに込めた思いなどについて語ります。

「男性育休取得率34.3%」までの道のり

男性育休取得率34%、しかも平均取得日数は90日(約3ヵ月)。こうした実績の背景には、社内の働き方改革プロジェクトや、「ダイバーシティはNice to have(あれば良いもの)ではなく、Must have(あるべきもの)である」というトップの考えの浸透がありました。アビームコンサルティング株式会社 執行役員の岩井かおり氏が、自らの経験を介して気づいたこととは?

ダイバーシティが「ビジネスを生み出した」瞬間

男性社会が当たり前で、ダイバーシティに「ピンと来ていなかった」と振り返る、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員の大久保理絵氏。
しかし、実際のビジネスシーンでダイバーシティがイノベーションを生む瞬間を目の当たりにし、その重要性を痛感したと言います。今後のD&I戦略に、新たに「Equity(公平性)」を盛り込んだ理由と、そこに込められた思いとは?
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競争優位性を保つため、優秀な人材を確保するため、経営課題へアプローチするため──各社がダイバーシティ&インクルージョンを推進する理由はさまざま。ただし共通するのは、社会全体としての課題を視野に捉えながら改善しようとしている点です。
今後もNewsPicks StudiosおよびNewsPicks Brand Designは、多様な個性を尊重し、ビジネスを一歩先へ進めようとする企業とともにメッセージを発信していきます。
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先日、NewsPicks StudiosとP&Gが開催した、イクオリティ&インクルージョンについて学ぶイベント「『多様性』のその先へ〜インクルージョンがもたらす成長」においても、これからの企業や個人が考えるべき点について議論しました。
視聴はバナーリンクをクリックしてください。
*出典:ゴールドマン・サックス証券『ウーマノミクス5.0 変わったことと変わらないこと;「ブルースカイ」シナリオのGDP押し上げ効果は15%』(2019年4月16日)