【山本康正】本人が語る、ベンチャーキャピタル退職の真相
- 疑問①入社の経緯は?
- 疑問②どんな仕事だったのか?
- 疑問③ミスリードは意図的か?
- 疑問④退職の真相
- 疑問⑤投資家としての実績
- 「本物と偽物」の見分け方
- これから、やりたいこと
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語義について誤認や肩書なんて曖昧だしどうでもいいのではというコメントが少なくないのでその点のみ。
なおだから誰が悪い/悪くない等の他意はここでは一切含みません。
ベンチャーキャピタルの定義は曖昧なんだからそこはどうでもいい、では後世の為宜しくないと考えます。
何故ならVCの重要性は新産業創出による国家経済の繁栄の観点から官民で多数議論されており、そこにおいては産業としてより認知され優秀な人材、裾野の広い資金がより多く入ってくるべき、その為には産業の信頼性の更なる向上が大事という事でVC協会はじめ各方面で頑張っておられるといった背景からです。
もう一つ重要な点、ベンチャーキャピタルとは他者の金を元本保証無しで募る職業です。故に詐欺や不真面目なGPがお金を簡単に減らすなどの行為が残念ながら後を絶ちません。だからこそ業法もそこは厳しく取り締まっています。
エンジェル投資とベンチャーキャピタル投資は本質的に全く異なります。
ベンチャーキャピタルという定義の中に個人による投資が含まれる事は原則としてありません。
ベンチャーキャピタルとは一般に、プロフェッショナルとして、専業で、かつゴーイングコンサーンで組織的に行うものを言います。
対してエンジェル投資は逆に、個人で、副業として行い、一般にそれを職業として行うことはありません。
職業、要するにプロか否か、これは極めて重要ではないでしょうか。
なおスーパーエンジェルという言葉がありますが、それは「エンジェル的」な人々が中心となりVCファンドを組織的に運営しているプロで、著名どころではロンコンウェイのSVエンジェルやピーターティールのファウンダーズファンドらがそう呼ばれています。
なおこの論文
https://www.hbs.edu/news/articles/Pages/angel-investing-lerner.aspx
確かに一部だけ直訳するとそう読みうるミスリーディングな表現も入っていて紛らわしいですが、全体を読めばクラウドファンディング等でベンチャー投資全般のデモクラタイズが起きているという趣旨であって、個人による投資がベンチャーキャピタルの定義に含まれるという趣旨には私には読めません。
せめてこれを契機にVCについて一つでも世間にTake awayがあって欲しいと産業従事者の端くれとして願います。
「17時00分追記 池田編集長がコメントでアンケート内容の流用はないと書かれているので、あえて指摘させていただきます。インタビューの際、後藤記者は「うちからプロピッカー全員にお送りした出版予定アンケートでご回答いただいた、XX(出版社6社)、すごい立派だなという感じですけど」と明言されており、この記事がアンケート情報をもとに書かれたことは明確だと思います。私以外にも多くのプロピッカーの方が協力したアンケートであり、池田編集長にはコメントの訂正と個人情報の目的外利用について謝罪を求めたいと思います。」
記事で引き続き言葉の定義が焦点になっていますが、昨日コメントの通りベンチャー投資家もベンチャーキャピタリストの一部と理解です。起業家が主役でそれ以外はあくまで黒子です。VCを狭義でしかとらえず、起業家の応援団を減らす動きが作られるのは残念ですし、悪意ある形で個人攻撃されるのは不本意です。投資先へも迷惑です
出版に際してプロの編集者に付いて頂き、素人の自分は頼り過ぎていた面があるかもしれません。多忙の中支援頂き大変感謝し著者としては帯の表現を含めより確認すべきだったと反省しています。ただ最終的に出版社、DNXさんと話し合い問題は解決しているのになぜNPが蒸し返すのか
日本を良くしたいのが問題意識です。テクノロジーの議論は放っておくと誤誘導されやすく出版等の活動を通じそれを防ぎたい。テクノロジー、投資を分かり易く自分なりの洞察を入れて解説してきたつもりです。海外と日本の情報ギャップは大きく、つけ込む勢力もいるため警鐘を鳴らしたかったのもあります
NP関係者のコメントに「読者のため」「出版社の構造的な問題」「自戒を込めて」と美辞麗句が並びますが本当に「自戒を込めて」の特集なら「スクープ」と銘打つでしょうか。初日に攻撃的なトーンで両論を併記せず一方的に個人の信用を貶めておいて私の反論を2日目に回したのも作為的かと
私には自分の事業や投資先がありDNXの仕事がパートタイムなのは当然で、その仕事が変わることのどこがスキャンダルなのか理解し難いです。メディアの構造的な問題に切り込むと高尚に主張しながら、本の帯の肩書一つを巡って叩きやすい個人を叩き、特定のVCを手放しで持ち上げる記事を書くのが一流メディアの仕事でしょうか
最後に変わらず応援してくれる皆様に感謝申し上げます
「何を言っているか」よりも「何をしているのか」をファクトとして調べることが人を評価する上でもファンドを評価する上でも大事。
投資ファンドが「何をやっているのか」を評価するときに、投資実績もさることながら、投資家ベース(だれからお金を集めているのか)を事実として知ることが重要。とりわけディールソーシングが限定的(=良いファンドにしか良い投資機会がない)なVCの場合は、ファンドのサイズが比較的小さくなってしまうので、投資家も結果的に限定されてしまうのです。つまり特にVCの場合は投資家ベースを調べることがファンドの性質や立ち位置を調べる上では有益です。
僕は今の事業を始める前はPE投資、HF投資をしていたので、それが実感として身にしみています。特に米国のVCは、非常に閉鎖された投資機会であり、セコイヤやアンドリーセン・ホロビッツのような特Aのファンドには、日本の機関投資家はほぼアクセスできません。仮に入れてくれたとしてもかなり金額を削られてしまうので大きな機関投資家にとってはあまり投資妙味がないのも事実。その点、同じPEでもバイアウトファンドの場合は桁が違うので前職ではそちらに注力していました。
このDNXというファンドについては、公開情報から見るレベルでは2011年スタートの歴史が比較的短いファンドで、2020年9月の日経報道によると
「3号ファンドにはIHIや日立製作所、JR東日本などの国内大手企業や機関投資家が出資している。」とあるので、投資家ベースは日本の事業会社ということで、日本人を投資家ベースとする日本の「Corporate Venture Capital (CVC)」の延長線だと推測されます。
と、ファンドの立ち位置についても客観的に仮説をもつことがある程度は可能で、このようにすすめるのが「外部委託」という投資手法です。マスコミの評判とかは関係なく、実際の投資先企業、投資家などからレファレンスをとって現実の投資評価をすすめていきます。
要は人だろうとファンドだろうと、評価するときには、「何を言っているか」や「肩書き」ではなく、「何をやったのか」というファクトにあたることだ。その際、マスコミ、インフルエンサーといった二次情報ではなく、一次情報にあたって自分で考えるようにしたいものです。
改めて記事の通りです。後藤記者が述べている通り、取材を経て分かった新たなファクトを提示しました。
その上で私の意見としては、出資者のお金を預かって投資する立場にある話と、個人投資の話は、まったく違う重要な話と思っています。
ちなみに、プロピッカーの皆様への出版予定アンケートの内容を流用したとの誤解がありますが、その事実はありません。当然ですが、編集部が独自の取材プロセスを経て入手した情報のみで構成しています。また、写真も編集部の撮影素材です。
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