システム開発会社の上司と部下が別々に不正、計6億円超の虚偽発注
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ひとつの不祥事発覚を受けて、業務を洗い出していたら、別の不祥事が見つかったというのが会社側の説明です。管理職と部下が別々にトンデモ詐欺を繰り返したことをみると、他にも多くの小さな不正が累積していると勘繰られても仕方ないと思います。ただ、現状では、膿を出し尽くした形とされています。
それはともかく、ほとんどの企業犯罪は、業務を一人で仕切っている会計責任者の暴走を、周囲が任せっきりで気づかなかったというものでした。組織の中のブラックボックスが原因でした。DXは本来すべてを可視化しようとするものですが、その無数の専門性から、逆に多くのブラックボックスをつくっています。デジタルに精通した管理職の不在がそれをさらに増長させています。今回の事件もその流れの中にあると思います。ただ、その手口は驚くほどアナログですが。こういう組織的な不正が起こる上場企業のサイトは、お洒落な感じだけれど肝心で必要な情報に辿り着けないというのが常ですが、このネットワンシステムズもそうでした。
小洒落ているけど、流れが悪いサイトです。
ということで会社名+有価証券報告書で検索したいとスマホから探せなかった有価証券報告書。↓こちら
https://www.netone.co.jp/ir/library/report/
監査法人はトーマツ東京事務所でした…
うーむ、どういう内部統制になっているのか気になります。独立系システムインテグレーター大手であるネットワンシステムズ社は、インフラ系システム機器(ハブ・スイッチ・ルーター等)を多くの企業へ納入しています。
システムログ収集を得意とするシステム管理者が多く内部に存在すると推察していますが、インフラのノウハウを知る人が行う外部犯行の手口はシステム管理者の目が届きにくい側面を熟知しているということかもしれません。