[上海 3日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国の自動車用バッテリー大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は、車用バッテリーを生産する大型工場を上海に建設する計画だ。

同社は急ピッチで事業を拡大しており、世界最大手の座を固めることになる。

新工場では、年間80ギガワット時のバッテリーセルを生産することが可能になる見通し。現在の生産能力は69.1ギガワット時。さらに77.5ギガワット時の生産設備を建設している。

同社は昨年、米電気自動車大手テスラへの供給を開始しており、テスラの中国生産拠点の近くに新工場を建設することになる。

CATLの本社は福建省の寧徳市にあるが、上海のほうが多様な人材を多数引き寄せられるという。

CATLの生産拡大計画により、テスラにバッテリーを供給しているパナソニックやLG化学傘下のLGエナジー・ソリューションとの競争が激しくなる可能性が高い。

CATLは現在、上海市政府と工場建設について協議を進めている。最終合意の成立時期や操業開始時期などは不明。

CATLはコメントを控えている。