5G普及、23年度末に98% デジタル化「5年で一気呵成」―骨太原案
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通信インフラ普及については日本は実績もありますし、ドコモなど(政府系の)大手企業も存在しており目標設定としては出しやすいし、かつ実行の実現性も極めて高い。
より本質的に議論を深めていかなければいけないのは、5Gを国として先行的に整備した上で、その上にどんなアプリケーションを載せていき、それをグローバルなスタンダードに引き上げていけるかという視点。
単にドカンや線路を引くだけだけでは、ビジネスとしてブレークスルーは期待されませんし、ましては物理アセットですから海外に輸出はできません。
アプリケーション、それによるデータの利活用も含めて、この原案にしっかりとミッションを付加していけるかに期待したい。「地域カバー率」とはなんだろう?通信でよく使われるのは人口カバー率で、これのほうが面積よりは楽(人がいないところは良しとする)。
それでも、下記は総務省の2019年の資料だが、スライド26の下の方の注釈に『5G用周波数の特性上、1局でカバーできるエリアが小さく、従前の「人口カバー率」を指標とした場合、従来の数十倍程度の基地局投資が必要となるため、人口の少ない地域への5G導入が後回しとなるおそれ。』となる。
人口カバー率でさえもこういう状況なので、どういうカバー率だと98%になり、それに対して民間の投資力(あとはこういうことをぶちあげるということは政府の補助?)が現実として可能なのか。後述する何をもって5Gとするかも関わってくる領域。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000633132.pdf
各社の状況について、ドコモは「瞬速5G」という5G用周波数帯で2023年3月末に人口カバー率70%(3.2万局)を目指している。auは、700MHz帯などの既存基地局も含めて2022年3月末までに人口カバー率90%(5万局)の計画。ソフトバンクも、決算会見ベースだが、2022年3月末(2021年度末)に人口カバー率90%(5万局)の計画。
ドコモ:https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/5g/syunsoku5g/
au:https://www.au.com/information/topic/mobile/2021-001/
ソフトバンク:https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2102/12/news055.html
ただ、なにをもって5Gとするか。特に政府方針として。au・ソフトバンクから分かるように、既存周波数帯の転用も含めた5Gとなると、かなりカバー率は上がる。でもそれによってどれだけ実際の効果がでるのか。
よくある5G電波割り当ての議論で、au・ソフトバンクが含んでいる700MHz帯は含まれず、含まれるのは3.7~28GHz帯だけだったと思う。
https://newswitch.jp/p/250525Gを推進すると言いつつ、携帯キャリア会社の収益を減らす政策をやって、それを実績として公言する政府。
なかなかの矛盾。
そもそも物価を下げる方向の政策って、デフレ脱却に逆行ですよね。
民間企業が稼いだお金を従業員や研究開発、設備投資にまわすように指導するなら適切だと思うけど、民間企業の収益を減らすように働きかける政策をする政府ってどうなんでしょうね。