五輪中止なら損失2兆円弱 専門家、強行開催に警鐘も
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なんか五輪で感染が拡大するのか?が様々なところで話題になっています。ですが、みなさんワクチンを忘れていませんか?
五輪のスケジュール自体は7/23(※1)〜8/8、(僕は五輪自体の影響は限定的だと考えていますが) 仮に五輪が影響して感染が拡大するとしたら8月下旬ということになります。ワクチン接種の試算は以前に書いたのですが、8月末には医療従事者および高齢者のほとんどがワクチン接種が完了していることになります。
https://newspicks.com/news/5872142?ref=user_3372374
mRNAワクチンは感染予防効果も発症予防も重症予防も揃っていますが、その段階で重要なのは『ハイリスク層である高齢者(※2)』の多くが重症化しなくなっていると予想されることです。
ご存知のようにこのウイルスは高齢者が特異に危険です。死者に占める60才以上の割合は約8割。例えばその9割がワクチン済で、その9割(※3) 死んだり重症化しなくなればそれは0.8✕0.9✕0.9=約65% 被害が約1/3(※4)になるということです。医療逼迫する心配も大幅に下がるはずです・・。
8月下旬の時点では国民全体に対するワクチン接種率はまだ高くないので流行を防ぐのにはまだ少し弱いかも??ですが、重症と死を大幅に軽減できるのは大きなことだと思います。
※1:選手やらの入国やらはもう少し早いでしょう。
※2:その段階では持病のある中年への接種も始まっていると思う。
※3:実際の重症や死を防ぐ効果はもっと高いという治験結果があるがあえて低めに見積もっています。
※4:これは同程度の流行があった時と比べてです。
注目のコメント
以下に試算の内訳があったのですが、この一時的な経済効果のために何が失われるのかな、と思います。
>内訳は、仮設設置等で3890億円、関連グッズやテレビ購入で2910億円、マーケティング1360億円、新型コロナ対策で960億円、チケット販売900億円、観戦者の消費支出568億円など。
>これに対して、国内観客を半分しか受け入れない場合は、チケット販売や消費支出などが合計734億円減少、完全無観客の場合は1468億円減少する
今年のダボス会議のテーマは「The Great Reset」。
“世界の社会経済システムを考え直さねばならない。第2次世界大戦後から続くシステムは環境破壊を引き起こし、持続性に乏しく、もはや時代遅れだ。人々の幸福を中心とした経済に考え直すべきだ”
“私たちの幸福度は、一人当たりGDPで定義されるある富のレベルだけでは正確に測れない。”
と語られています。
そのような時代の転換期において、仮設設置や関連グッズ・テレビ購入などの経済価値のみで、議論するのは違和感があります…>一方、試算を公表した専門家は、開催をきっかけに新型コロナウイルス感染症が再拡大して緊急事態宣言が発令されれば「経済損失の方が(効果より)大きくなる」と指摘
金額感が示されてないですが、こちらの方が重要かと。
以下によると、1-2月で11都府県で1か月続けられた緊急事態宣言で失われた個人消費は、2.3兆円(1年間のGDPの0.40%)らしいです。
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2021/fis/kiuchi/0202
関東圏に限定されるといえども、今回のように数カ月緊急事態宣言が続くとすると、オリンピックで稼いだ分が吹き飛んでしまうかもしれません。
まあ、マクロで見ればマイナスですが一部の利権者にお金が入れば良いという思想ならばお構いなしなんでしょうけど。