[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日、政府系金融機関による実質無利子・無担保融資の申請期限について「当面、年末まで延長する」と表明した。同日午前の閣議後会見で語った。
新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、中小企業などに対する資金繰り支援を継続する。これまでは6月末を期限としていた。
[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日、政府系金融機関による実質無利子・無担保融資の申請期限について「当面、年末まで延長する」と表明した。同日午前の閣議後会見で語った。
新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、中小企業などに対する資金繰り支援を継続する。これまでは6月末を期限としていた。
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こうした支援が長引けば長引くほどゾンビ企業と不良債権が増え、人材と成長資金の無駄が生まれて日本の成長力を削ぐ、というマクロ的な視点は脇に置き、日本の今の雇用保障の仕組みと企業を潰さないことの重要性を前提にすれば、現実問題として延長せざるを得ないものと思います。続けることは良いとして、借りる側の企業、特にコロナ禍の終焉と共に立ち直る力を持つ優秀な企業にどれだけ借り増す意思と体力が残っているかが気掛かりです。
信用保証機関の補償が100%ついて実質無利子無担保の融資は、低金利に苦しむ銀行にとっても実質的な補助金が得られて儲かる融資です。優秀で誠実な企業が借り増しを躊躇して、生き延びることだけが目的のゾンビ企業ばかりが制度を利用することになれば、コロナ禍が去って制度が終わった後も、倒産を怖れる金融機関が回収見込みのないまま返済猶予と貸し増しを続けることになりかねません。制度の延長は必要ですが、融資先の選別は強化する必要がありそうに感じます (・・;
身近なところでは、お酒を扱う飲食店で、資金繰りがつかなくなって要請にこたえられず、通常営業に入るお店が相次いでいます。お酒や魚を卸す業者さんも一層苦しい状況な陥っています。支援策の不公平感もあり、休業を続けて耐える業者、要請に応じず生き残るを図る業者の間で分断が生じているようにも思います。感染症から命を守ることを最優先にしつつ、だれのせいでもない非常事態のために協力を強いられることで死活問題に直面する人びとをどう支えるか。もう一段の施策が重要です。
中小企業には「借金せえ」と言いながら、自分たちの”借金”(=国債発行)については財政規律がどうこうと渋るとは、どういう了見でしょうか。
中小企業の”財政規律”はどうなってもよろしいと?
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