2021/5/20

【解説】今さら聞けない「パレスチナ問題」の基本

NewsPicks記者
泥沼の戦闘で、罪のない民間人が命を落としている。
5月上旬から続いているイスラエルとパレスチナの戦闘では、すでに200人以上が死亡。その多くは民間人で、子供も含まれている。
そして、アメリカをはじめとする国際社会はこの惨状に対して何の手立ても打てていないのが現状で、死者や負傷者は今も増え続けている。
一体なぜ、イスラエルとパレスチナは攻撃をし合うのか。そしてなぜ、国際社会は有効な対策を打ち出せないのか。
それを解き明かすためには70年にわたる中東の「抗争史」を理解する必要がある。
現代の人道危機の最新状況とディープな背景を、5分でアップデートしよう。
INDEX
  • 発端はイスラエルの「立ち退き強制」
  • 70年超の「血の抗争」
  • アメリカはなぜ、イスラエルに甘いのか
  • 米国内でも「イスラエル批判」
  • 今後の見通しは?

発端はイスラエルの「立ち退き強制」

泥沼の衝突が続くイスラエルとパレスチナ。まずは、200人以上が命を落とすに至った一連の経緯を振り返っておこう。