COBOLは死んでいない--専門家が語る用途や需要、教育の必要性
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とても興味深い記事でした。
COBOLが様々なシステムの基幹となっていて、更に扱える新規の技術者は減っていく一方です。システムの保守が難しい問題だということは紛れもない世界的な事実です。
ソフトウェア工学の研究テーマに、技術のアップサイクルというものがあります。この研究がこの問題解決にクリティカルな役割を果たすのではないかなと考えています。ざっくり言うと、既にあるレガシープログラムをモダンなものに作り替えるいい方法がないかなみたいなもんです。
COBOLの他にも、PerlやFORTRANなど新規で学ぶ学生が少ないのに未だに保守運用が求められるものは多々あります。
そちらも同様の課題を抱えているのではないでしょうか?
仕事がなくなる心配は少ないでしょうが、技術の最先端からは少し遠のいてしまうのではないかなと思います。まだ働いていない一学生が言うのもなんですが、レガシーシステムに縛られるのはちょっとな…と感じてしまいます。
注目のコメント
人間の言語で言うと今は使われなくなったラテン語みたいな言語です。物好きな方、安定こそ求めたいという保守的な方は、この素晴らしく広く可能性に満ち溢れたITの世界でラテン語を読むのも良いでしょう。他にも理論物理のシミュレーションではまだFORTRANが使われています。COBOLよりもさらに古い言語で、私が使っていたバージョンではパンチカードにプログラムが記載されていた頃の名残りで、全ての行頭に意味不明の7つのスペースを開ける必要がありました。
新しいテクノロジーを作る側にいたいのか、古いテクノロジーに自らを縛り付けたいのか、答えは自ずと見えてくるはずです。COBOLは日本でも金融機関を中心に大量に使用されています。現役です。技術者の問題はこの記事の通りと思います。
COBOLシステムを刷新するレガシーマイグレーションやリホストは、そう簡単ではありません。海外ではそれに失敗した事例も多数あります。
とはいえ、大きなトレンドとしては、皆様の仰る通りCOBOLは消えゆく運命かと。基本情報処理試験のプログラミング科目からも昨今削除され、代わりにPythonが採用されました。時代の流れを感じます。
ただし、一時的にCOBOL技術者の需給のミスマッチが生じるでしょうから、業界全体として状況を見極めながら人材確保していきたいところです。COBOL人材が求められていることは随分前から指摘されています。それだけ世の中に残っていて、使われているということ(新規開発は流石にないとは思いますが)。ちょっと前、「マンションの管理組合長になったら管理組合のシステムがCOBOLで書かれていてびっくり」とおっしゃっていた方がいらっしゃいました。そして、何がびっくりって、私の母が「ああ、COBOL?会社勤めしていたとき書いたことあったわよ」と発言したことがあることです。
別の言語に書き換えるという作業は簡単に見えて新規に作り直すくらいの手間がかかるし、自動変換もいまいちだしで難しいものだと思います。