【必読】伸び続けるスタートアップは、ここが違う
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シリコンバレーでも超有名なエンジェル投資家であり、GoogleやTwitterの急成長の只中で働いてきたイラッド・ギル。彼の本が日本ででましたが、非常に面白かった。
個人的にアンドリーセンホロウィッツの創業者、ベン・ホロウィッツが書いた「ハード・シングス」より、面白かった。そのためインタビューというより、自分をコンサルしてもらう感覚で、お話を聞きました。
スタートアップというと、新しいものを生み出すゼロイチが語られることが多い中で、この本は徹底して「10から1000」という、急成長するスタートアップが、著しい成長痛をともなうフェーズに焦点を当てています。
チヤホヤされてたサービスが、いつの間にか劣化すること。組織がでかくなり、コミュニケーションが滞ること。忙しくて、次の手が打てないこと。共同創業者が、時には辞めてしまうこと。さまざまな課題が痛みについて、書かれています。
わたしは説教くさいノウハウ本は大嫌いなのですが、大変に面白く読めました。ここでの指摘は、スタートアップではなくむしろ大企業の経営者に考えてほしい点ばかりと思います。「人がすべて」「人財」とはよくおっしゃいますが「このタイプの人材が社内に何人いるかリストをつくろう」なんて聞いたことがありません。
もう少し生々しい日本のスタートアップの成長痛の話であれば『ネット興亡記』をお勧めします。この話はスタートアップだけでなく、全ての企業にとって大事だと思います。鉄鋼王カーネギーの墓碑には「自分より優秀なものを周りに集めた男、ここに眠る」とあるそうです。つまり、創業者の実力よりも、その創業者がどれだけ優秀な人材を惹きつけ、共同できたかにかかっているということだと思います。チーム全員が、全ての事を自分ごととして考えられる「創業者マインド」を持っていたら、誰もその企業には勝てないと思います。