新卒採用「減らす」22% 主要110社調査、抑制続く
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仕事のオンラインシフトは、未経験、特に就業経験のない若者にとっては大きな向かい風だ。
経験者・本当に仕事ができる人にとってはリモートワークは僥倖であり、生産性も業績も高まる。でも、未経験者の人材育成、特にOJTというかそれよりももっと基礎的な「手取り足取り段階」の人材育成がオンラインワークだと代替できない。
必然的に企業の採用は即戦力に寄っていくから、実力ある層はひっぱりだこで年俸水準も上がっていく。煽りを食うのが新卒など未経験層。だから、コロナが収束して経済が戻ったとしても、そう簡単に以前の水準まで新卒採用は戻らないのではないか。いわゆる二極化の構造。
よって、これまで企業の「中(採用してから)」が担っていた社会人教育が「外出し」される時代がくる。専門職大学なんかがまさにそういう動きだと思うけど、学生と社会人の「間」の教育領域に新しい活動や仕掛けが必要になっていくと思う。何か意味ある教育の取り組みがしたい。
注目のコメント
これからの時代に必要な人材-特にDX人材と呼ばれる人材を中心に-は日本企業の多くが社内で不足しており、中途での採用の取り合いになっています。日本企業の採用支援をしていますが、正直どこの企業も求める人物像、スキル・経験は同じようなもので、数少ないそういうレア人材にオファーが集中していく傾向が続いています。
社内で十分に必要な人材を確保できていないということは、新卒を採用しても人材育成を担当するに相応しい人も確保できていないということ。
新卒採用を増やせないという背景には、そういう社内事情もあるのではないでしょうか。
海外では、新卒でも学生時代や卒業後に実践的インターンを数ヶ月以上の中長期で経験し、会社で求められる基礎スキルや経験を自ら積んだ人たちから採用されていく傾向があります。日本でも同じように、新卒学生も自らスキル経験を身につけた上で就職活動に臨んでいく流れが今後生まれてくるのでしょうか。先日、労働経済学の専門家に、現在の雇用状況を伺いました。
たしかに、リクルートワークスの調査データをみても、新卒採用は半分以上の企業が減少と回答しているけど、半分は例年以上に強気の姿勢。業種間での採用動向も二極化していると推測されます。
実際、2025年頃から22歳人口(団塊ジュニアの子供達)が、一気に減りだすとの試算もあるだけに、若手人材取り合い合戦が終わるわけではないと思います。
なので、いまの状況で強気の業種も多々あるという希望も。応援してます前期の実質GDPは5%を超えるマイナス成長だったとみられますから、採用を抑えるのは企業として無理からぬ選択だったと思われます。が、今年度はその反動で4%程度のプラス成長が見込まれている中、前年度並み以上が51%に留まるというのは、かなり慎重ですね…
一方、今朝の日経新聞は、DX人材など一部で中途採用が拡大していると紹介しています。こうした流れを一層進め、新卒だの第二新卒だの中途だのといった「採用時点」には中立的な人材戦略を目指す時期に来ているのではと思います。