2021/5/18

【鳥貴族 社長】売上高96.1%減。焼鳥屋で社会を明るくしたい

株式会社鳥貴族 代表取締役
新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けているのが、飲食業界。中でも、酒類を提供する居酒屋のダメージは大きい。

業界に新風を吹き込み、1985年の1号店スタートから今や600店以上にまで店舗を拡大してきた鳥貴族も例外ではない。しかし、創業者の大倉忠司社長は、「ピンチをチャンスに変えてきたのが、鳥貴族の35年の歩みだった。このピンチをチャンスに変える」と意気込む。

顧客や従業員からの高いロイヤリティでも知られる鳥貴族。その強さは、どこにあるのか。(全7回)
大倉忠司(おおくら・ただし)/鳥貴族ホールディングス 社長
1960年、大阪府生まれ。調理師学校卒業後、大手ホテル、焼鳥店勤務を経て、1985年に独立し、鳥貴族1号店を出店。1986年、イターナルサービスを設立してチェーン展開を開始。低価格メニューを武器に急成長。2005年に東京進出。2009年、社名を鳥貴族に改める。2021年4月現在、全国で623店舗を展開。アイドルグループ「関ジャニ∞」メンバーの大倉忠義さんの父としても有名。
INDEX
  • 売上高が前年同月比96.1%減
  • 私たちの存在価値
  • 「うぬぼれ中」という看板の意味
  • 国産の新鮮鶏肉を開店前に串打ち
  • 世のため、人のために生きる

売上高が前年同月比96.1%減

2020年4月、初めての緊急事態宣言が発令されたときには、直営全店の1カ月半近くの休業を決断しました。
もちろん開業以来、休まなければいけない事態というのは初めてのこと。既存店売上高は前年同月比で96.1%減、5月は87.9%減という厳しい状況になりました。
こういうことも起こるんだな、というのが最初の実感でしたが、いつまで続くのかわからない。